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インドへ、そしてマザー・テレサへの道

                第15回
 オートリクシャー 編
  


人の数だけ乗り物がある。
インドの路上はまさに乗り物の雑貨市である。
私の私見だが乗るのに気合がいる順番は

長距離列車20バス10タクシー7オートリクシャー4サイクルリクシャ3地下鉄 1

この中で聞きなれないと思われるのが、「オートリクシャー」と「サイクルリクシャー」である。
リクシャーはかつて日本から輸入された「力車」が語源であり、オート三輪の小型版である。
これは市民の足となっており、幌つきの4〜5人乗りとなっている。市内をずっと流して走っている。
タクシーよりも安いが、値段が不明瞭なことがおおい。だが、これに乗らずに移動することは難しい。
サイクルリクシャはオート三輪が自転車になったもの。


そしてこの朝、マザー・ハウスに向かうのにオートリクシャに乗ることになるのだ。

私を呪縛しているのが、この値段が不明瞭という点だよな、やっぱ。

本来はメータがあるはずなのだが、実際につけている車はほとんどないという。


つまり、ぼったくりとの戦いがまた始まるということか・・・。

おいおい・・。



私のホームステイ先のすぐ近所は、まさに混沌とした大都市の一部。
オートリクシャーもこれでもかというぐらい走っている。




これがその路上。オートリクシャーが嫌でも画面に入る。(クリックしてください。動画ですので表示に時間がかかります)。


早朝家を出たら、次々とその車がやってくる。



そのどれもが

私をカモにしようとしているように思えてならない。



「どれにしよ・・?」
全部見た目が一緒なのだが、臆病な人間の追い詰められた時の勘を有効活用する。

おお、あの運転手は目が優しい、いけるかも?あ、あかん。後ろの乗客がやたら怖そう。
そう、オートリクシャーは乗り合いなのだ。


あのリクシャーは運転手しかいない。となるとぼられやすそう。
インドの市民は押しなべて優しく旅行者がぼられそうなときにかばってくれることもあると聞いた。


あ、あの運転手はにこやかだ。そして後ろには子ども連れの女の人が客として乗っている。これなら安全だろう。
にこやかに手を振ってとめる。
「おはよう!」運転手さんが先に挨拶をしてくれた。

助手席に座る。振り落とされそうな振動に耐えつつ終点についた。
料金はあらかじめホストファミリーに聞いてきたのだが、一応聞いてみる。
「4ルピーだっけ?それとも5ルピー。」
「4ルピーですよ。」若い運転手はにこやかに、そして正直に言った。かなりいい運転手に当たったようだ。
おまけに「兄さん、俺たちと写真を撮ってよ。」向こうから要求して来た。
もちろん喜んでカメラを構えた。すると「ちょっと待って、おーい、お前ら。」運転手は近くにいた仲間を呼び寄せた。
「みんなでうつっていいか?」


「もちろんですよ。」

        
         真ん中のにこやかなのが運転手


彼らと握手をして別れた。マザー・ハウスへはどう行くのかも丁寧に教えてくれた。どうもありがとう。
さっきまでおびえていたオートリクシャーが断然好きになった。実に単純なわが思考回路。


さてと・・・・・・いよいよバスだ。
コルコタ初日からびびり続けていたこのバス。日本のバスの概念は通用しない。
なぜなら、どこから見ても廃車なんやもん。それに乗客も車掌も迫力があるのだ。



         呼び込みを行っている車掌


バスの先頭に3桁の番号は打ってあるのみで、どこに行くのか皆目不明。
事前に聞いていた番号と照らし合わせる。

あ、これや!難易度10のバスに乗るのだ。
「Heeeeeey!!」 車掌が車体をたたいて呼び込みをしている。
「Mother House??Mother House??」 私も負けじと大声で聞く。
「Come on!」

存外車内はすいていた。よかった。




乗り込んでからどっと疲れを感じた。まだ一日が始まったばかりなのに。
眠気に襲われる。車窓にマザー・ハウスが近づいたら教えてくれるよう頼み、リュックを抱えて少しだけ仮眠を取る。
いくつかのバス乗り場を通り過ぎたようだ。

車内がずいぶん騒がしくなってきた。


顔を上げると人だかりが出来ていた。

大勢のインド人に囲まれている。


  



     

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