掲示板 日記帳 リンク 更新記録 メール
インドへ、そしてマザー・テレサへの道
第16回 初めてのバスと列車 編
人だかりの中心に私がいた。
ぬお!
路上で囲まれることはあったが、バスの中でもかよ。
横に座ったおっちゃんが話しかけてくる。
お決まりの「どこから来たのか?」「日本なら東京から来たのか?」
「東京じゃないよ。」
でも大半は聞き取れない。自分の英語力のなさが改めて悔しい。
取り囲んでいる人たちの多くが高校生くらいの少年であった。
聞いてみると、このおっちゃんのサッカーチームのメンバーらしい。インドにもこんなチームがあるのか・・。
彼らは途中のバス停で降りた。みんなが手を振ってくれる。ありがとう、バイバイ、みんな。
「Hey!ジャポニ、ついたよ。マザーハウスだ。」車掌が呼びかけてくれた。ありがとう、バイバイ、車掌さん。
単にバスに乗るだけで大冒険ができるこの旅。
なんという充実感。
怖いけどそれが楽しい。
「旅に価値を与えているのは恐怖心である」とはカミュの言葉だったか?
マザーハウスでボランティアの仲間に会い、突如として列車でインド洋に行くことになった。
うひゃひゃひゃ、この行き当たりばったり、またテンションがあがる早朝の俺。
さっきバスに乗っていたのに今度はシアルダー駅で列車を待つ。
インドで「待つ」と衆人監視がもれなくついてくる。
遠巻きに見つめるインド人。
そして子どもたちは遠巻きもくそもなく
昔からの知り合いのごとくにやってくる。
みんな裸足だ。
やあ!君たち!
それにしても来ない。時刻表を見に行く。
とおもったら来た。
この図をおもいだしてみると・・・
長距離列車20>短距離列車15>バス10>タクシー7>オートリクシャー4>サイクルリクシャ3>地下鉄 1
わずか半日で第2位と3位を経験してしまった。一番上の長距離列車は今回のインド旅では無理だろうけどな。
いつか必ず・・。
中も予想通り。でもいいなあ、この熱気。
特にこの人↑
予言者かな?
絶対予言者だな、こりゃ。
それに俺のほうをじっと見ている。俺の未来を予言しているにちがいない。
こうしているうちにも、すごい数のものうりがどんどんやってくる。かごいっぱいのおもちゃを持った子ども。
ありえない色をした豆を売る人。野菜売り、薬売り。
そしてものすごい数の物乞いをする人。
なにより・・・・・・・・・・・・・・
この列車・・・・・・・・・・・・・・・
ドアがない!
だからこんなことも出来る。
これまでの人生でもっとも会心のショット!
列車は原生林の中に入ったと思ったらまた集落を抜ける。
絶対駅と思われないところで突然停まったと思ったら、反対側の線路には違う列車が停まっている。
やあ、君たち。
この路線に日本人が乗るのは珍しいらしく、当たり前のようにみつめられていた。
やあ君たち。
終点。
インド洋の見える町に到着。
やあ、街の人たち、そしてもうひとつ「やあ」といいたい存在があった。
インド、そしてマザー・テレサへの道 目次
掲示板 日記帳 リンク 更新記録 メール
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||