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インドへ、そしてマザー・テレサへの道
                第3回
   ついにインドに来た・・・
  


ZZZZZZZZZZZZZZZZZZ

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私の頭の中にはいまこの文字が飛び交っている。
食事が終わると、みんなすぐに寝始めた。
日本時間で言うともう朝3時。
インド時間でも深夜12時半である。



で、俺?


寝られるわけがない。旅に出ると最も俺を呪縛する問題。
寝つきの悪さは宿命的である。

くそ、インドの人はイビキもでかいじゃん。

まあいい。ホームステイ先に着いたら泥のように眠るのだ。




「みなさまあ、まもなくう、この機はあ、インド・コルコタ空港に到着いたしますう。」
おそらくはこういったのだろう。機内アナウンスが聴こえてきた。
最初に乗った飛行機では日本語のアナウンスもあったが、
今回はヒンディー語とタイ語のみだ。


いよいよ、まったく言葉の通じない世界へ

突入する。







これが・・・・・・・、



国際空港?







かんぺきに田舎の駅じゃん。       


       薄暗ーい蛍光灯。

                     飛び交う虫たち。



それにクーラーなんつう便利なものはなく、
騒音を立てているファンがこの空港で一番目立つ位置を占めていた。
私たち客は、みな一様に隅っこに追い立てられた小さな存在だった。

そしてこの空港での主役は入国係官だ。


はっきり言ってこのおっさんら、すっげえ偉そう。
動作はすっげえゆっくりやし、なんか人をあごで動かしてるし・・。
入国審査を待つ人の列でロビーが埋まっていたが、
インド人はみんな普通に待っていた。
俺は日本人じゃ。それに大阪人じゃ。待つの嫌いじゃー。

とはいうものの、この国ではこれが当たり前なのだ。
「郷に入っては郷に従え」あまり好きではないこの言葉を
この旅では絶対に守らないと生きていけなさそうだ。

列に並びながら、同じボランティアプログラムの日本人と出会った。
かなりいらっしゃる。みんな学生。そして女性が大半。
ずっと一緒にいるわけではないけど、
それでも久しぶりに日本語を話せて口が喜んでいる。



ようやく俺の番が来た。
えらそうなおっさんの前に行く。
こういうときは向こうより先に、にこやかにさわやかに話しかけるに限る。

「ナ、ナマステ〜」

おっさんは実に乱暴に私からパスポートと入国審査カードを受け取ると、

トントン、

一箇所を指差した。どうも一箇所記入漏れがあったようだ。
おっさんの口から「ケッ」という言葉が出たのを俺は見逃していない。


が、いかんなあ。こんな相手の細かいところをいちいちチェックしていたら
身は持つまい。






ゲートをくぐった。




    ここからが



    本当の


   


   
インド
  


    なのだ。



       行くで〜。





荷物を受け取ると、我先に知らん人たちが俺の荷物を奪おうと寄ってくる。
決して盗もうというのではなく、ほんの数メートル、旅行者の荷物を運ぶことで
日銭を稼ごうとする人たちだ。



空港の外でもさらにいろんな人たちが待ち構えていた。
荷物運び、タクシー運転手。そしてチャイ売り。

彼らの最大の顧客は言うまでもなくジャパーニ(日本人)である。

         






ホームステイ先へと案内してくれる現地のコーディネイターの
車へと乗り込んだ。




あたりは真っ暗だ。
それでも月明かりを頼りに信じられない数の廃墟が見えた。
                   
空港の周りにはどうしてこんなに廃屋があるのだろう。
建物ばかりではない。道には無数の廃車が捨てられていた。
私は下手な英語でコーディネイターに聞いた。

「なんでインドには廃墟が多いのですか?」
「廃墟なんてないよ。」
「でも、今いっぱい見えてるじゃないですか。」
「これ?全部普通の建物だよ。」
「え・・・・・・?これ、人が住んでるの?じゃあ、このバスの廃車ももしかして・・・。」

「うん。現役。あなたもこれに乗ることになるよ。へへへ。


うわ〜。

どっからみてもこれは廃墟であり廃車じゃん。
まるで昔行った軍艦島のようだ。
ちょうどこんな感じなのである。
こんな軍艦島にそっくりなのもある。


急に車が停車した。
前の大型のトラックが停められている。

その傍らにはマシンガンを持ったおっちゃんが

いっぱいいる!



「どうして軍隊が町中にいるんですか?」
「軍隊じゃないよ、ただの警官だよ。」
「け、警官がなんでマシンガンを持ってるんですか?」
「普通じゃないか。」

ふ、普通なのか・・。



その廃墟、じゃなくて民家の周りには、


なんかいっぱい人が寝ている。
寝てるんだよな?
あの・・・・・、あなたたち・・・・・・死んでないですよね。
おもわずそう声をかけたくなる様相であった。
路上にたくさんの人が寝ている・・・。


そしてその  死体  、睡眠中の人の周りには無数の野良犬が・・・。





時間はすでに午前2時(現地時間)。

車はホームステイ先の側の道路についた。
ついに車を降りる。
巨大な拳銃(インド製)が私の胸に突きつけられた気分だ。



野良犬がいっせいに寄ってきた。




                                        

    インドへの道 目次   


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