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 みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記
                            
2004年夏編 第13回



                                                  



                       心が壊れたままなのでこう思うのもしょうがないのだが延々と体温以上の気温の中を歩いてると体も煮えてる感じがするし景色ははっきりいって味気ないしほとんど人とのふれあいもないしただ暑苦しい以上に熱苦しい都市の道をでかすぎるリュックを背負ってだらだらと歩いている俺はいったい何なんだと考えているうちに長いトンネルを越えたと思ったら急に大雨だしそれ以上に思考がまとまらないしだいたいいったい遍路って何なんだとか思い始めたし。






うわあ!読みにくい!



ううむ・・・・・。本当に心が壊れてる・・・・・・・・・・・・し。




ただ、壊れた旅人の心を修復するのには二つの方法があることを私は短い経験で学んでいる。
一つは、人と出会いその心を感じること。
もう一つは、お腹いっぱいになって満ち足りることである。
今のこの場所では誰とも出会えまい。こんなアホみたいに暑い日中、誰が何のために歩いているというのだ。

だからもう一つの原始的な方法を取り入れることにした。
トンネルをでてしばらく行くと食堂があった。
一つはたくましい名前の食堂。もう一つはオシャレなレストラン。

    

クールでダンディな私にぴったりなほうを選んだ。 コホン。
それがどちらかは想像してください。

もう4時前だ。普段からそうなのだが、旅に出るとほとんど空腹感を感じない。ただ、エネルギーの補給を考えた。
どうでもいいが、職場の健康診断で赤血球が少ないといわれたばかりだ。赤血球が少ないとどうなるのだろう?とりあえず血になりそうなものを頼んだ。

塩辛いものがおいしく感じる。



やはり満腹になると壊れた心も修復される。

今日の宿泊は宇和島だ。こんなにお腹もいっぱいだし多分すぐにつくに違いない。
しゅっぱつしんこー!









2時間経過。



まだつかない。



とっくに宇和島市には入ってそうなものなのだが、どうしても目的地に着かない。
さっきの元気はどこへいったのだろう?


どんどんどんどんどんどんどんどん・・・・・・・・・・・・都会になっていくぞ。
人がいる。いっぱいいる。車が走っている。いっぱい走っている。

うわ、うわ、うわ・・。なんかみんなみてくる、俺を見てくる。


今回の旅で最も巨大な町である。歩きながら民家が増えてきたなあと思っていたら、知らぬ間に都会の中に入り込んでいたのだ。
四国の遍路道のルートとして一番の都会といってもいいかもしれない。

大都会に入るにつれ、私の姿がういている気がする。というかみんなじろじろ見てるような気がする。
人の数に反比例して、遍路シールがすくなっている、というか、遍路シールがない。やっぱりやっぱりやってしまった・・・。街中に入り、目印がなくなると私の方向音痴が顔を出す。


後ろから来たおばちゃんにこういわれた。


「まあ、、えらいねえ・・・。歩いてるの?」

「は、はい・・・・・。」
「おばちゃんは歩けないわ。僕、がんばってね。」


どぅおおおおおお!
これは初めての経験である。いい加減おっさんの年であるのに「僕」と呼ばれてしまった。死ぬほど複雑な心境である。が、旅に出るとやっぱり人は若返るのかもしれない。






今日の宿に到着。18:20。

おれ、今日12時間歩いてるやんけ・・。

そのまま眠りについた・・・・・・・・・・・・・・・


なんてことできるわけがない。
夏の日は長い。宿について、また辺りの町を探索するのってたのしくないですか、あなたは。私は大好きだ。
一瞬休憩したとたん、私はまた外の町に繰り出した。


そうだ、銭湯探しをしよう。


今日の宿の風呂は個人用である。やっぱり大きな風呂に入りたい。
しかも今日はなんとなくきれいなスーパー銭湯などではなく、伝統的な銭湯がいいなあ・・。風呂上りに、腰に手を当てて牛乳をのみたいのだ。(本当にみんなこんなのみかたしてるのかな?)


知らない街を歩くのはやはり楽しい。何気ない看板、聞いたことないマイナーな名前のコンビニ。なぜかどこにでもあるマ○フクの琺瑯看板。
雨の匂いがまだ残る路地裏に小さな銭湯があった。

やはり普通の銭湯のお湯は熱い!
法律により銭湯は必ず42度以上にすることが今も義務付けられているのだ。(とある伝染病の蔓延を防ぐためである)。
でも終戦直後の法律は改正してよ〜。もうその病気はほとんどないんだから。






宇和島といえば鯛飯である。
立ち寄った店の鯛飯はおいしかった。
                    
鯛の身に鶉の卵を混ぜ、ご飯にかけて食べるのだ。
日本を旅して楽しみを感じる一瞬だ。

だが、そんな楽しみも・・・・・・・・・・・・・明日で終わりなのだ!
え、マジ!?

         

  

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