掲示板  日記帳  リンク 更新記録  メール

みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記 
                 
2004年夏編  第10回








歩き旅をしていると、これまで出会った人の言葉を思い出すことがある。

「ゲロに牛乳をかけると気持ち悪さが倍増する。」誰かの言葉を思い出した。
道路に(正確に言うと道路の横の溝)の自分のゲロにもらいゲロをされそうになったので、それ以上考えるのはやめた。
ゲロに牛乳・・、史上最悪の組み合わせである。絶対にダイオキシンが発生しそうだ。

しかし、さらに歩くのは危険だ。とはいってもどこで休むのか。遥かかなたまで道は続いている。
手元の水で口をゆすぎ、また私は歩き始めた。




車の量が増えてくる。それにともない空気も悪くなる。

そして角を曲がると観自在寺が見えた。

             
                四国霊場第40番札所 観自在寺 8月10日 16:10

街中なのに小さくてひっそりとしたお寺だ。いや、街中だからこそ小さいのだ。
人もいない。だからいろんな写真を撮ってみた。
  手を洗い、鐘をつく。


「お兄ちゃん、脚大丈夫?まっすぐ歩いていないじゃない。」
納経所のおばちゃんが声をかけてくれた。暑さのことばかり考えていたが、脚がそういえば痛い。思い出してしまった・・。
とはいえ、今日の宿はこのすぐそばだ。
            
小さくて美しいお寺に別れを告げ、やはり小さくて美しい宿に着いた。


本当にきれいだ。かなり古いけど廊下も階段も黒光りするくらい拭かれている。
その階段を手すりを使って必死で登る。このシチュエーションは昨年の尾崎の宿と同じだ。
あの時は台風に翻弄されていたが今は猛暑にやられている。
                          
いつもの写真を撮り・・・・・・・・・


部屋に入った。鏡がある・・・・・・・・。
うわ・・・・・・・・、おれって・・・・・・・・・・・。
                    
黒い・・・・・・・。正確に言うと肌が二色になっている。
                         
腕時計のところも白い。ということはもともとはこの白い部分がもともとの私の色なのだ。
どうでもいいが、当時の私はよくもこんなあほな写真を撮ったものだ。
それもまた旅人生である。

宿のおばあちゃんが洗濯をしてくれていた。どうもありがとう。
ご飯もおいしかった。

泊り客は私一人でほとんど丁稚奉公のようなシチュエーションで食事を取る。

午後9時には眠りについた。




おはよーござる!
すっげえ目覚めがよい。ぐっすりと眠れた。
しかし、随分暗い。まだ夜が明けてないのだろうか。





時計を見た。
  




             







22:30





あれま・・・・・。



朝じゃなかった。まだ夜じゃないか。というか寝て1時間半しかたっていない。
それでも一晩寝た爽快感がある。よほどぐっすり寝たのだろう。


よし!こうなりゃ!
私はリュックを背負った。宿の人に置手紙をし、宿代を置いて、夜の道を歩き出した。
夜の道は気持ちいい。
























で、


しっかり二度寝しましたバイ。
二度寝は気持ちいい・・・。





朝5時半に起床。
早朝の道は気持ちはいいのだが、もうすでに暑い。


左から海のにおいがする。脚が勝手にそっちへ行く。小さな港町があった。
遍路道にもどろう・・・・・・・・・・。


あれ?どんどん住宅地へ入っていく。たった5分ほど横道に入っただけなのに、また迷った。


「道分かる?」
チャリに乗ったおばちゃんが声をかけてくれた。
「いえ、実は・・・・・・・迷ってます。」
おばちゃんは国道まで案内してくれた。お礼に納め札を渡すとなぜか朝刊をくださった。配達の帰りらしい。
「荷物になるけど、靴を乾かすのにも使えるでしょう。まあ雨は降らないと思うけど。」そういうとおばちゃんは去っていった。どうもありがとう。
ちょうど7時。

歩き出して40分ほどで早くも2本目の水を購入。今日は何本のむだろうか。

それ以前にすでに気温は33度を越えている。早朝でこの気温。さて、どうなるだろうか。

 
        



 掲示板  日記帳  リンク 更新記録  メール
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送