掲示板  日記帳  リンク 更新記録  メール   


みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記
  

                     2005年春編 
 第一回


遍路の旅は3年かけて結願をした。そしてこの旅日記の連載は実に4年目に突入である。
一つひとつのことを長くかいてしまう癖があり、かつ結願に際し、実況中継を企画したため、この2005年春編が最後の連載という変なことになってしまった。

これで遍路日記を書くこともない。書き漏らすことないよう全ての思いを文字として残したい。


では2005年5月2日の日記からである。




3日しかないGW。でもやっぱり行くことにした。今度は全ての時間を無駄にしないため、移動は全てジェット機である。

ジェット機・・・・・?


とおもったら、プロペラ機だった。
ぬお!

おもしろい。小さな小さな飛行機で空をとぶのだ。


みるみる陸地がとおざかっていく。

体も心も高揚していく。


          俺は今から

       俺の生きるべき道に

      またまた足を踏み入れるのだ。




今俺が聴いている重低音は飛行機のプロペラの音だろうか。
それとも俺の心臓の音だろうか。



プロペラを回しながら小さな機体はしまなみ海道の上を飛んでいる。
いいなあ、いつかあそこをチャリで走ってみたい。


         
あっという間に愛媛だ。


大阪を出るときには夕暮れだったのに、

異国についてもまだ夕暮れのままだ

というのがすごい。


当たり前だけど、旅に出るとこんなことにも興奮するのだ。


飛行場の地面に座り込んで四国第一歩を記念した写真をとる。






その日の夜は大枚をはたいて、おビジネスホテルに泊ったので、朝早くから動ける。


昨夜は興奮が残り2時過ぎまで寝られなかった。
そして6時に起きた今、全身の細胞が全部敏感になっている。
               
                この旅初の遍路シールの前で。

56番札所に着く。7時前だというのにすごい人の波。大半が車の方だ。
だが、それを淋しいとか歩きは何だとか、いちいち考えなくなっていた。
3年も歩けばそうなるだろう。俺も強くなったのかもしれない。
だからたくさんの人が取り巻く中でこうやって飯すら食える。

四国霊場56番札所泰山寺 2005年5月3日午前7時着


納経所に小さな犬がいた。



犬とあまりかわらぬ小さな俺は、遍路経験はもう3年目だという自信を全身にみなぎらせながら歩いた。

そう、俺はもうベテランなのだ!だから遍路シールの矢印など頼らなくてもいいのだ。



でも、遍路シールがないんだな・・。


一応頼らなくてもいいんですが。



ないとなるとちょっと不安が、ね。





歩いても歩いてもない。









3キロほど歩いた。











認めます。








迷いました。






ふんぎゃ!








必死に戻って結局石の標を見落としたことに気付く。

56番の坂を下りたすぐのところにちゃんとこんな大きな案内があった。
ちーん。

これから歩かれる方、56番を出たら道標を確認してくらさい。




さらに歩くと、これは何かの間違いではないのか。
なぜかへんろ道が川の中を指差している。
                 
また迷ったの?

               


                          

             四国八十八ヶ所お遍路セット(スターターセット)四国八十八ヶ所お遍路セット(スターターセット) 

 掲示板  日記帳  リンク 更新記録  メール      

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送