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 みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記 
                                2005年7月実況中継の続き 









7月17日、野宿二日目。最終バスが行った。よおし、寝るぞ。

と思ったら・・。貸し切りバスが止まったりする。ここで平然と寝られれば真の旅人なのだろう。でも、なんか気まずい気がして普通に起き上がってなんでもない格好をしたりするのだ。
     あかんねえ・・。

野宿の先輩方、やはりこんな時期ってあったんでしょうか。


それでも日付が変わった・・。もう大丈夫だろう。ベンチの幅がめちゃくちゃ狭い。チビピースケでも辛いのだ。特に腕の置き場がない。ふと思いついてリュックを横に置いて腕置きにしてみた。
おお、いい感じ。

おやすみなさい・・・・・・・・・。








大音量のエンジン音が聞こえる。まあ、ここは高速道路やからね・・・・・。
おやすみ・・・・・・・・・・・・・。


とおもったら、そのぶおおおおお!!!!がとまった!
うわ!なんじゃ?でも、一時的に停止しただけかもしれない。ここはロータリーやし。



とおもったら、数人が車から降りてくる気配がする。
どうしよー??起きた方がいいか。それとも寝たふりか・・・?

決まっている。こんなときは寝たフリだ。
だって、このバス停に、ぶおおおおお!!!が用事があるとは思えないじゃないか。





とおもったら、こんな私の心を凍らせる言葉が聞こえてきた。


「おい!人おるぞ!!」








       げ。






それは俺のことじゃないか。見つかった・・・。





こうなりゃ、





寝たフリを貫くしかない。偶然見つかっただけやろう・・・。








とおもったら、(もういや)こんな会話が聞こえてきたのである。
「せっかく、ここでしゃべろうと思ったのに・・・。」
「ほんまや、どうする?」


うわあ。このバス停はぶおおおおおお!!!な皆さんの溜まり場であったのだ。


そのあとの会話はよく聞こえない。汗が噴出してくる。心の中でいろんな言葉が浮かんできた。「普通に宿に泊っていたら、こんなことにはならなかったのに・・・。」



5分・・・・・10分・・・・・。





行ったようだ・・・。


これで寝られる・・・・・・・・・・のかな??


結局、寝たのか寝てないのか分からないまま時間が過ぎていく・・・。




それでも、アラームに飛び起きたのだから、寝ていたのだろう。

時刻はまだである。ちょうど私の顔の上に時刻がきているが、午前4:58。


ロータリーを訪れる車もない・・。




あと2時間半もすれば大阪行きのバスが来る。
本来なら淋しいとか帰りたくないと、ウジウジと考え込んだりする。

だが、今はたった3日しかなかった旅への満足感でいっぱいだった。
無謀とも思える実況中継を実行した。
野宿・・・・・。昨夜は少し怖かったけど、充実感でいっぱいだ。
次も絶対に野宿をしよう。



今回であった愛媛の皆さん。俺みたいなつまらん人間に親切にしてくれてありがとうございました。


そして、なによりずっと実況をお読みいただいた皆さん。ありがとう。とても励みになりました。
なんのリアクションもなかったらどうしよう、そう思っていました。
本当は。

でも、この3日間、急にアクセス数が増えました。
もう、俺、なんていって言いか分かりません。
それくらい感動しています。

ちゃんと語れるときが来たら、またお礼を書かせていただきます。

次の実況までお別れです。では。

なお、この文章は実況ではなく帰ってからその時のものを思い出して書いたものです。

           
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