いつも旅日記を書くときはある程度方向性を決める。
出会いを主としたないようにしよう、とか、ノスタルジックにしようなど、その旅の中で私が特に心を寄せた部分をHPでも大切にしている。
だが、今回はどうしても絞りきれない。
この旅自体がさまざまな要素を持っているからだ。
だからHPに起こす際も、もう何も考えずに書いていくつもりである。
そうか・・・・・、本番の旅もそうだった。
つまり、行き当たりばったりの旅であった。
したがって、この日記の公開も行き当たりばったりで書く。内容や文体の統一がないかもしれない。更新もめちゃくちゃになるかもしれない。そして途中で終っちゃうかもしれない。
では、張り切っていきます。
あなたは新しい年のカレンダーを貼る瞬間、あるいは新しい手帳を開いた瞬間、まずは休みの日がどうなっているかをチェックしないだろうか。
祝日が土曜日と重なったりすると殴りたくなる。せめて日曜日なら振り返られるのに・・。
あー！！このゴールデンウィーク、なんや、変なところに平日がある！
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５月2日と6日が超うざい。
このふたつ正月以来私の宿敵となった。
完全に細切れではないか。
とはいってもだ。3連休の2セット。無駄にはできない。
かねてから行きたいと思っていた場所がある。
山口県の大洞窟。
東洋一の巨大な洞窟である。おそらくは私の苦手な思いっきり観光地だろうがそれでもよい。
事前に私はその洞窟を探検した人の本を読んでいた。
「未踏の大洞窟へ」
実際は１０キロの規模を誇るこの洞窟は一般には1キロしか公開されていないという。
アホな私はもっとおくまでこっそり入ることができればと思っていたが、この本を読んでそれは愚行であると知った。それ以上にこの洞窟の発見へのドラマを知って遊び半分でこの洞窟を訪れるのもどうかと思い出した。
襟を正して洞窟へ行こう。そう感じた。
今回の同行者はタビロイドさんである。私の旅の先輩である。
こりゃもう大舟に乗ったようなものだ。
さあてと、とりあえずは山口県までの新幹線を取らなきゃ。
おや、満席・・？
おいおい、これでは旅に出られないではないか。
まてよ？空席がわずかにある。このマークなに？
こ、これはかの有名なおグリーン車様ではないか。
・・・・・・・・・乗ったことないし・・・・・・。金高いし。
どうしよう？
タビロイドさんにその旨を伝える。こんな返事が来た。
「乗ったこと無いから乗りましょう。」
目からうろこ！
そうなのだ。経験したこと無いからこそ経験をしていこう。
この旅のテーマ、これかもしれない。
かくして私たちはグリーン車様の乗客としてデビューすることとなった。
当日。5時起き。全然平気。だって今日は旅の日だから、休日だから。
７：３３のぞみのグリーン車様に乗車させていただく。
とりあえず
グリーン車に乗る時に
靴を脱いで入る。
というギャグをやろう！！
と前日まで考えていたのだが、とっさのところで勇気がなえてしまった。
次は絶対やる！
何事もなかったかのようにグリーン車、もとい新幹線は動き出した。
乗車してからの騒ぎ方はあなたの想像通り。
人生初の高級列車なのだ。静かにしろというほうが無理である。
いやあ、他の車両がぎっしりで特に自由車がすごい状態なのに、このグリーン車はもうなんといいますか・・・・・・・・・・・ふぉっふぉっふぉ〜、というのはとてもよい気分であった。
こんな矮小な優越感を持ったアホな乗客を乗せたまた新幹線は走り続けた。
そして新山口駅９：３０に到着。 
駅の売店やレストランがいっぱいある空間を探索。とりあえず朝ごはんを頂くことに・・・。
ううむ・・・・・・・・・。このふぐから揚げ定食というのが実にそそられる。が朝からそんなものを食べるだろうか。
この時天の声がした。
「今したいことをしなければ、
いつするのか・・・？」
そうだ。いま俺はこれを食べたい。山口県の名産を食べたい。だから食べるのだ。
朝だからとか言うのは、常識の呪縛に過ぎない。
朝ごはん、780円。
満ち足りた食事をした我々は一路秋芳洞へ向かった。
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