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天空の街へ ペルーひとり旅 



     第2回    リマの街、初日で盗難事件 



南風が冷たい(南半球だから)。
8月だけど冬だ(南半球だから)。
そして俺の心も寒い。いきなりとんだ災難がやってきた。


空港でずっと自分のカバンが出てくるのを待っていた。日本と比べて実におおらかに動いている。
十数分がたった。やばいな。なくなっていたらどうしよう。
ようやく見覚えのあるザックが出てきた。

よかった!


よかっ・・


よか・・・


よ?





よっくない!



デイパックが、ない!




どこいったんや〜?




僕のザックはメインのバッグに、小さなデイパックがファスナーで接続されているのだが、
その小さいほうのデイパックが見事にきれいになくなっていた。
偶然落ちるはずがないので、

誰かが意図的にはずして持っていった




としか思えなかった。

いきなり、えらいこっちゃ〜。


どうしよう、あのカバンがなければ僕は旅は続けられない。

このカバンの中に入っていたもの

ウェットティッシュ 洗眼液 消毒液 携帯用リセッシュ
梅干 トイレットペーパー 買ったばかりのダウンジャケット
本数冊


ね?潔癖症の僕にはめちゃ必要なものばかりなのだ。
ああ、どうしよう?




いきなり帰りたくなったピースケ。


は!?そうだ!僕の航空機チケットはFIXだから復路の変更ができないのである。
しょうがない・・。このまま旅を続けよう。



空港から車で30分ほどいったゲストハウスに入った。



車を降りるなり冷気が襲ってくる。

街黄色い外灯に照らされていた。家並みの向こうに不思議な聖堂が浮かび上がっている。
僕はこれから数日間、この国で過ごすのだ。
おいそれとは帰られない。


ピースケ、ペルー旅の初日は盗難から始まった。


落ち込みながら就寝。


就寝?してないのだ。
あまりにも興奮が残っていて、ベッドに入ったもののまったく寝付かれずに朝を迎えた。
思わず二度寝をしようとしたが、ここで寝ると昼夜逆転となるのを恐れてそのまま街に出ることにした。




たぶん俺、日本をたってから30時間くらい起きている。





このリマでは主な交通機関はタクシーである。
乗る前に値段を交渉してから乗る必要がある。

もちろんスペイン語で。




俺は一台のタクシーを呼び止めると、値段交渉を成立させて市街地へと向かった。
運転手がめちゃ怖い顔をしていた。
タクシーはびゅんびゅん走る。
   
ちゃんと値段交渉が成立しているかが心配だ・・。

「●☆※▽!」ドライバーが何か言いながら車を停めた。
どうやら街に着いたようだ。

降りてみると本当に「街」だった。
       
ものすごい都会である。俺の住んでる町の数倍すごい。


俺は今、改めて感じている。
ここは南米であり、地球の裏側であり、俺にとっては壮大な異国であり
そして俺はいまそんな土地に一人でいる。


異国にひとり。


このなんともいえない感覚が心地よく私を包んでいた。


               
                                       

                             
                                               



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