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天空の街へ ペルーひとり旅 



   第1回  成田からヒューストン そしてリマへ



みなさん、僕はいま深夜1時の真冬のペルーにいる。
正確に言うとクスコから数時間の深夜特急にのってやってきた、マチュピチュ駅である。


駅に降り立ち大騒ぎをしていた周囲のツアー客はあっという間に姿を消した。
ちゃんと送迎があるのだろう。皆さんホテルにお行きになり、結果数分後、マチュピチュ駅にいるのは一人になった。
僕もホテルの人に迎えに来てもらう約束だったのだが、それらしい人はいない。しばらく待ったが誰も来ない。
おそらくはあまりの深夜のため、面倒くさくて来るのをやめたにちがいない。

周囲の建物からは明かりが漏れてこない。街が寝静まっている。
寒い。孤独だ。



さて、今晩どうしよう?ベッドで眠りたい。この重い荷物をおろしたい。
ここまできて独り途方にくれることになるとは思わなかった。

夜の夜中に僕は一体何をしてるのだろう?


もうやだ、おうちに帰りたい。


どうやってかえるのだ。
ここは地球の裏側なのだ。どこかで犬がほえている。



ここで、お話は数ヶ月前にさかのぼる・・・。



2010年の正月を迎えたとき、今年の夏はどこに行こうか思案していた。
そのとき頭によぎったのが「ナスカの地上絵」と「マチュピチュ」である。
どちらも少年期よりあこがれていた場所だった。
一瞬迷ったが、すぐに行くことにした。



それにしてもその国がペルーっていうのがなんとも言いがたい。南米は遠すぎる。
実は私はずっと、ナスカの地上絵とマチュピチュがペルーにあるって知らなかったのだ。
片道25時間。一番安い飛行機でも28万円かかることがわかった。
そして英語はほとんど通じずスペイン語を話す必要がある。全部やばい。

さすが、南米だ。
でも一度行きたいと思ったら、どうしても後には戻れなかった。
散々悩んだ挙句、どうでもよくなり、悩みの続きは南米ですることにした。



8月1日、関西国際空港を飛び立ち成田空港についた。
当たり前だがここはまだ日本語が通じる。行き先表示ももちろんカタカナ。大好き、カタカナ、そして日本語。
ここから北米のヒューストンへ向かう。   
     






はい、ヒューストン到着。さらに乗り換えてペルーのリマへいく。
と文字で書くと簡単なのだが、この空港バカでかい上にやたらとチェックが厳しく靴まで脱いで裸足で手荷物検査を受けさせられた。しかもスローペース。なかなか前へ進まない。
南米行きのゲートにぎりぎりで到着したとき、そこは日本語はおろか英語すら聞こえない空間であった。
    
ヒューストン空港自体にはたくさんの日本人がいたが、南米方面の乗り場には私ひとりだった。



でもだ。

ふふふふ。
ひひひひひひ。

これは俺が心から余裕を持っている笑いである。

旅立ちの際、国際空港に降り立つと、

テンションが非常にあがるのだ。

聞いたことのない言葉、見たことのない衣装を着た人たち、

そしてにおい。


それらが混沌と入り混じって僕を包み込み、

旅の世界へいざなっている。





飛行機の中で仮眠をとろうと何度もしたができなかった。
興奮してしまっているのだ。25時間はねていない。
普段ならとっくにダウンだが海外にいると元気は持続できる。

リマ空港に着いたとき、果たしてそれは予想通りの光景であった。
          
                        リマ空港にあふれるホテルの客引きと送迎の大集団


「○△※〜!!」「★◇■凹!」
ふんぎゃ、なにいわれてるかわからない!
インドみたいに「トモダチ、ホテル、タクシー、トモダチ」といったニホンゴなら目的もわかるんだけど。



かくして、まったく言葉のわからない国に僕は到着した。これからどうなるんだろう?



そう心配をする僕にすでにトラブルは訪れていた。
                                                          


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