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 黒部ダム、雨男、牛乳カップ麺を
 日本一周に捧ぐ  「NIPPON GURURIN PLAN!」によせて

                        第3回 

  だれかがバケツの水をひっくり返したみたいだった。

  なんでやねん!
寝る前は星が見えてたのに。

  これというのも雨男が二人もいるせいだ。

  寝方が悪かった。細長い東屋にこう寝ていた。 
   ピ 犬
   | 猫
   ス 馬
   ケ さ
  さ   
  


  この青字の二人の間に雨男の連鎖が起きたのだろう。

  
したかがって非雨男であるなりすけさんが真ん中なら、

おそらくは過ちは起きなかったに違いない!




 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


  などとアホなことを言っている場合ではない。さりとて今からテントを張るのはめんどうくさいんだよな。

  雨がかからないようにとりあえずはこんな風に縦に寝てみた。どうにかしぶきがかかることはない。


     
     猫
     馬
     さ
     ん

     な
     り
     す
     け
     さ
     ん

     ピ 
     | 
     ス 
     ケ 
      
    


  涙ぐましい努力である。
  
  
朝起きたときには晴れていますように。




  


                              






















曇りだった。

微妙やなあ・・・。



アラームにも気付かずに寝ていたが、なりすけさんにおこされた。
一ヶ月ぶりの野宿の朝。
空気が湿っているのがわかる。白き霧が燃えるように上空を目指していた。


朝食・・・・・・・・・・・。
これが、朝食・・・・・・・・・・・・・。

うわさには聞いていたが、これだったのだ。

               

普通のカップめんやない!お湯の替わりに右に見えるものを注ぐのだ(もちろん温める)。
初めての体験だ。カップめんの向こうでピースケっちたちがこけていた。


ずるずる・・・・・・・・・。




あら?



いける!




っていうよりも、すっげえうまい!
お湯をかけるよりもずっとうまい。はまりそうだ。家でもやってみよ。




         
               牛乳ラーメンずるずる・・・・・・・・・・。





さあ、出発や。
  目指すは○飾山 

名前が不吉なことには気付かなかったことにする。




ふもとに到着。なぜかコスチュームが変わっている。全員雨対策済み。
 行くで〜!    

ではここからだ。日本百名山の○飾山である。

                       




いきなりすごい傾斜と深い緑。
      

変化に富んだ登山道だ。こんなものまである。

この段階で雨は降っていなかった。合羽を脱ぐ。やたらと暑い。
雨の準備は要らなかったかもしれない。
「いよいよ僕らも雨男返上かもしれませんね。」
「そうですね。」


やがて道は緩やかな稜線の上に出る。遥か下に谷川が見える。
              
しかしなんでなりすけさんのリュックにかけた雨合羽の左側が盛り上がってるのだろう。 あ・・・・・・・・・三脚か。


登り始めて3時間がたった。

一気に視界が開けた。

高山植物がある。
                       
時計の高度計が1800メートルを示していた。


ふりかえるとそこには撮影をする犬猫馬さん。




彼と目が合った気がした・・・・・・・。





その直後、
















わわわわわわ!雨男同士で見詰め合ってはいけなかった!







ポツポツボツボツとなり、ついには本降りとなった。
せっかくの高山ムードあふれる山並みが煙の向こうに消えている。


緩やかな道は急な崖となり、やがて向こうのほうに山頂の碑が見え始めた。
                   
もう少しだ。くそ!雨よやめ!

今は8月である。なんでこんなに寒いのか。
それに目の前に雨のしずくがちょろちょろしていて歩きにくい。雨粒がよく写真に写ったものだ。



そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                登山開始から3時間25分後・・・・・・・・・・・・


登頂!

それにしても大切な旅になるとどうしてこんなに雨ばかり降るのだろう。

            雨男がここへきてはいけなかっったんやろうか?
          

しかし、腹が減った。
確かプランでは青空を眺め、鳥のさえずりを聞きながらおいしい昼食をとるはずだった。
現実はハンガーノック防止のための栄養補給を立ってするしかなかったのだ。
立って食べる食事はやはりマズい。


すぐに下山を開始する。
こんな寒いところ、早く降りたい。
低所に行けば少しはましだろう。

だが、下山道こそが悲惨であった。
                        
                                           

                       
                             

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