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                                南の大陸へ! 九州へ、自転車で、

                        
極寒に一人で・・・第5回



恐怖の実況中継のつづき

横を走る車がないといってもやはり滑ってしまう。
腕の痺れが徐々に痛みに変わってきた。


あたりの山は雪に閉ざされている。




車からお兄さんが降りてきた。
また聞かれた。
また答えた。
お兄さんは礼も言わずに歩き去った。が、今度はそのお兄さんがみんなに質問されている。
私は十メートルほど離れて進んでいたのだがどうも車同士で呼びかけあう内容がおかしい。
「このさきでダンプがガードレールにぶつかってるんやって。」
へ?ちゃうと思うけど・・。
「向こうのほうでダンプが横転してるらしい。」
うわお!あのお兄さんどんな伝えかたしてるんや?それとも伝言ゲームの恐ろしさか。
そのうちに「重油」とかわけのわからん単語も聞こえてきた。

私はそれどこではないのだ。

あ”〜。アメスケが埋もれる!
                      

ちなみに反対車線とこちらの車線の違いがおわかりだろう。
ひどい状況である。


肩が痛い。脚の感覚がない。のどがからからに渇いている。
タイヤが雪を絡めていた。重い。

徐々に景色が開いてきた。

おお、この山、いいやん。

                        
それにこの空。美しい。
空の様子と山の様子と、道路の様子が全然違う。


なんというドラマティックな日々だろうか。

                     

そうこうしているうちに
ようやく湯布院にはいる。


まだまだ地面は氷結・・・・・。


ただいま12:00




ゴールのない苦難はない。ようやく道の氷結も解け始めた。

そして景色もどんどんひらけていく。




途中の休憩所からは湯布院の町が見え始めた。


さあ、ここでも秘湯を探すぞ。


一気に下り道となる。

眼下にはこんな道が・・・。

いかにも九州的な感じがする。

ただいま12:30



それは不意に訪れた景色だった。

ここはなに?



さっきまでいたところと全然違う!

テーマパーク?

いやいや湯布院である。ある意味典型的な観光地であった。

が、必死に山越えをしてきた私には、いっそう疲れる状態だったのだ。
なにせ、自転車に乗れない・・。というかいちいち人が通るたびに降りねばならないのだ。
自転車を極力早くこぐためにサドルを思いっきりあげている。それに脚も短い。よって、地面に足がつかない状態で乗っているのだ。こわいったらありゃしない。


金鱗湖に行ってみた。湯布院随一の景色らしい。
お!どんなのかな?

おお、これか。

湯布院、随一・・・。
反対側に 回ってみた。




みると傍らにこんな温泉があった。


料金箱に200円を入れてはいるのだ。観光客も来ていない。
これや!


中に入って驚いた。



脱衣所と浴槽とそとの駐車場がほぼ一体となっている。
丸見えである。
どうしようかな・・?それでも入ろう。
勇気を出して入る。さすがに外の露天はいけなかった。おばさまがたの視線を浴びる気がする。



誰も来ないと思っていたが次々と人が来るのだ。
ガラッとドアを開け一瞥し「うわあ、こんな風呂恥ずかしくて無理や・・。」おっちゃんの声がする。
私は入ってるのになあ・・。
入ってこなかった。

またドアの開く音。
「いやあん、混浴?
女性の声がした。ただし、しゃがれている声だ。
その「いやあん」さんは入ってこなかった。


実にスリリングな入浴を終えた。

ただいま16:00



このあと、もうひとつの温泉に入ったが、それは省略。

ユースまでまた延々坂を上った。昨日から上り以外走っていない・・。

それでもようやくついた。旅館を改造した古くてきれいなユースだった。
                    

窓の外は刻々とくれていく湯布院の町。
           

ユースにいたかわいい猫・・・・・・・・・

をおちょくるピースケ
                           

なんと濃い一日だったろう。
明日は阿蘇をあきらめ、豊後大野の中の三重という町を目指そう。

ただいま19:30




        
            

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