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絶海の孤島 南大東島を旅する


        第5回  もう終わる 


誰もいない道を走った。


本当に無人だ。

バイクをとめてみた。

静かな風の音がする。動いているのはさとうきび達だけ。
いや、よく見ると小さな虫が道を歩いていた。
この道なら、踏み潰されることなく無事に渡り終えるだろう。


無人だけど、死の世界ではない。
多くの生き物たちにとって優しい世界である。







観光地として開発はしていないこの地に珍しく案内板が現れた。



       
バリバリ岩・・・・・・?

何だろう?


入ってみる。



いっせいに周りの木々が押し寄せてくる。
もう長い間人は入っていないのだろうか?

崩れそうな足元におびえながら小さな坂道を降りてゆく。




薄暗かった空間に不意に光がさした。
バリバリ岩という言葉の意味が分かった。

本当にバリバリしている。

             

           

岩がバリっと割れたような感じなのだ。


一番奥まで行ってみた。そこもまた神秘の空間だった。


でもね、写真は掲載しないでおきます。
この日記を読んで、この島へいきたいと思う人が1億人の日本人の中で一人くらいいたら困るからね。



バリバリ岩、とにかくすごかったっす。




この充実感は何だろう。

目に映るものすべてがすばらしいというのは遍路のときもインドでも体験していた。
たった2泊しかいないこの島でもおなじ思いが出来ている。



そんな感慨にふける俺の前にショッキングな光景が!

この島へきて初めての嫌な光景!!!



何より信じられない。


さっき俺はこの島に着いたんだぞ。




だのに、なんでこんな光景?
         ↓


  夕方?

         

日常生活では夕方は喜びである。仕事が終わるから。

だが、旅先では災厄でしかない。


俺の時間が終わってしまうではないか。


仕事のあるときのおそらくは3倍の速さで太陽は日没へと招き入れられていた。




太陽よ、沈むな!



アカンって!



だから、もう、あ〜。



ぐすん・・・・・・。




でも俺は日没にはまけない。


まだまだ「今日」の日記は続く!







沖縄屈指の居酒屋の島、それが南大東島である。

夜は終わらない。この島の夜の楽しみは、泡盛と「幻の魚」と、こうもりであった。


                              
  


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