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絶海の孤島 南大東島を旅する


        第4回 さとうきび畑 


そこに一本の道があり俺を待っていた。
俺のセンサーもその道に気づいていた。





なんという道なのだろうか。


もはや表現の仕様もない。
まさに、沖縄。まさに離島。そしてまさに「孤」島である。
旅中に見たい景色がここにあった。













俺の旅人生の最大のお気に入り写真!
       




空も、雲も、さとうきび畑も、道も、空気までもが調和している。


私はいつまでもそこにいたかった。

何より自分自身がこの景色の一部として存在し続けたかった。




何気なく振り返るだけで景色は一転し、さらに美しさを私に与えてくれる。



生まれたばかりのさとうきびがそこに生きていた。


そして・・・


数歩進むと成長期を迎えた存在が命を主張していた。
         
どっちもすばらしい。

ちょっと歩くだけで美しい景色だらけに出会えるなんて、なんという島だろうか。




できればこの赤ちゃんさとうきびと、青年さとうきびの両方の写真を一枚の空間で撮りたいな。
そんな贅沢なことを考えた。



大東島の道は外周をまわるルートが大半であるが、複数存在するため、
一本外れるとまた違った景色に出会うことが出来る。



わざと道を外れた。



目の前に小さな塔がある。展望台のようだ。
おそらくはこの島唯一の展望台だろう。


小さな小さな展望台だ。それに虫が一杯周りを飛んでいる。普段なら素通りしてしまう矮小な存在だ。
でも、センサーに導かれてそれを登った。



この島の景色には外れがないと断言できる。


孤島のはずなのに地平線が見渡せるではないか。
なにより、さっきのぞんだ植えたばかりのさとうきびと今育ちゆくさとうきびが両方見えた。

不思議なことだ。これまでさとうきびにこれほど心を寄せたことなどなかったのに
ここへ来るとその成長一つにも命と何かしらの意味を感じてしまうのだ。




展望台を降り、さらに行きたいところへとバイクを走らせる。



すごいとか、美しいとか、きれいとか、この旅日記で何度使っただろう。
でもやっぱりそんな表現になってしまうのだ。


だからもう言葉では表現しない。
写真を一枚載せてこの回を終わる。


       
         ありがとう、南大東島。


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