ピースケ遍路 番外編
実況中継みたいな第4回
4番札所古江庵は珍しいことに波打ち際にあった。
午後1:42到着
こんなところで野宿できたら楽しいだろうなあ。
それにしても腹が減った・・。
岬を回る国道を行く。この先は観光地である。ときおり巨大な観光バスが通り過ぎていく。みんなお腹いっぱい昼ごはんを食べてクーラーの聴いた車内で談笑してるんだろうなあ。
僕らは空腹で汗をザバーと流しながら歩いている。
しかし札所を巡るという志を持った人間の意志は強い(とどこかに書いてあった)。私たちは毅然とした心を持って5番札所に着いた。
5番札所 堀越庵 午後2:12到着
さあ、次は6番だ!
地図を見るとあと1.5キロだ。実は昼間の疲れから、草ぼうぼうのへんろ道よりもアスファルトの車道を行こうとお互いに誓っていた。
しかし、地図には二通りの道がある。
もちろん徒歩でしかいけないへんろ道と、車道の二つだ。
どうするか、たったの1.5キロだ。大丈夫。へんろ道を行こう。それほど荒れてるわけでもあるまい。
どどーん。
緑に覆われ、虫に覆われ、蜘蛛の巣に覆われた荒れ果てた道。
そしてすっげえ上り坂!
写真では見た目しか伝わらないのがもどかしい。
暑苦しい!
かゆい!
不愉快な虫の羽音!
伝える方法がない。山道を歩くというのはこういうことといってしまえばそれまでだが。
こんなとき、体力のない私の前をタビロイドさんは常に歩いてくれる。彼の手ぬぐいはすでに蜘蛛の巣だらけだ。長身のタビロイドさんのあとを歩くと私の頭には蜘蛛の巣はかからない。後ろを歩いていてもこんなに悲惨な気持ちになるのに、先頭を行くとどれだけ大変か・・。心の中で感謝しつつあるいた。
この旅一番の苦しい道をこえて6番札所田ノ浦庵に到着。
午後3:00ジャスト
まだ昼飯を食べていない。
山を降りると観光地が待っていた。私たちの服装は力いっぱい浮いている。やはり巡礼は四国以外では珍しいのだろう。
食堂を探す。ようやく小さな店を一件見つける。
店のおっちゃんに聞く。
「どこか銭湯ないですか?」
「あるよ。ほらこの岬をぐるっとまわったところに。」
それって20キロも先じゃないか・・。やはりこの島には銭湯は少ないようだ。
どうしようか?
風呂に入らず野宿・・・。出来ないことはないが、この疲労感・・・・・。
二人で協議した結果、素晴らしい結論に達した。
「適当に、したいようにしよう!」
したがって
なんか計画書が汚れていくような・・・・・。
ピースケ旅計画
◆期間◆2005年9月17日(土)16日(金)
〜19日(月)夕方
◆手段◆自転車をかっこよく解体して運ぶ輪行
↓
徒歩
◆場所◆遍路が出来る島
◆原則◆すべてチャリ
↓
徒歩のみ
↓
歩いたりバスに乗ったりする
◆宿泊◆野宿
でもいいのだ。これでいいのだ。
バスに乗ってきれいなお風呂に入った後・・・・・・・・・・・・・
野宿!
これはどこかの軒先っす。
この時の二人の会話。
「ピースケさん、実況中継は?」
「あー!しないと・・・・・。でも、面倒くさいなあ・・・・・・。」
「圏外っすか?」
「いや、いまネットにはつながった・・・・・・・・。でも、寝たい。」
「せっかくパソコン持ってきたのに。」
「そうやねん、なんやねん、この重い荷物は!」
数分後私は寝ていた。
お詫び
じっつは、第3回以降の文は大阪に帰ってきてから書いたものです。
だからタイトルから「実況中継」の文字が消えてるっしょ?
理由は、上の会話の私の言葉にあります・・・。
圏外でもパソコンの不調でもなんでもなく、私の心が原因でした。
ごめんください(ちゃうし・・・・・)。
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