実況中継中
再び南の大陸へ! 九州自転車極寒の一人旅
第1回
ひひひひひ、
ふふふふふふ、
もひとつおまけにでへへへへへ。
あかん、顔が自然に笑ってしまう。
2007年ももう終わろうとしている。
この季節特有の体は忙しいのに心は寂寥としている感覚は、今年も変わることなくやってきた。
いろんなことがあった年だ。周囲を見渡して生き方を学んだ年であった。
そして気づけば自分自身を大きく見つめており、自身の小ささや幅の狭さを感じたりもしていた。
誰かを知れば知るほど自分の矮小さに気づくのはなかなかつらいものである。
とか何とかいってるけど、今の俺は旅人なのだ。とりためた有給を駆使して旅人になったのだ。
もう大阪のことなんか知らん。好きにしてくれ。
いまからおれは懐かしい九州に上陸するのだ。
そんなことを考えているうちに大和川を越えた。
ただいま2007年12月23日 13:52。今、南港へ向けて走っています、幅の狭いピースケ。
志布志へ向かうフェリーターミナルは南港の中でも最深部に位置している。
なんとなく誰もこなさそうなところにある。
その大奥のかもめターミナルに着いた。
久々のチャリ旅やんけ〜。
やっぱりさんふらわあというとあの音楽がよぎるんだな〜。
「さんふらわ〜さんふらわ〜太陽に守られて〜ゆこう〜」♪♪
ただいま15:30
「さきおいで、兄ちゃん」。フェリーを待ってると係員のおっちゃんが誘導してくれた。
他の大きな車を後に回し小さな存在のチャリと小さなピースケは一番に乗船した〜。ど〜もありがと〜。
船が大きな口をあけて待っていた。いまから飲み込まれまっせ〜。
ただいま16:00。
船の中にも一番に入った。「いらっしゃいませ。」「はいはいいらっしゃいましたよん♪」
これで1等とかそういうのならいいんだけど、僕は誇り高き2等寝台の客である。
2等でもいいんやけど、とりあえずおっちゃんのいびきが嫌いなんです。
あるいは宴会を平気でやる団体とは遠ざかりたいので必然的にこうなりました。
うげ、せま!
でもいいのだ。俺は旅人なのだ。
ただいま16:05
船内放送からは例の「さんふらわあ、さんふらわあ」が鳴り響いている。
しかしまあ周囲は家族連れかはたまたおカップルばっかりやね。
一人旅で一番悲しいのは食事である。食堂で一人でひっそりと食べる悲しみ。
しかもこの船、バイキング一種類しかないのだ。ふんぎゃ。
しかも1500円もする。ふんぎゃ。
やけくそでとるとこうなる。いったい何種類あるんだ〜!!
連れがいると「おお、すげ〜」とかいいながら食べられるんだろうけどな。
周囲の和やかな風景。
ただいま17:30
明朝、志布志上陸!
九州自転車極寒の一人旅 2007年目次
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