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最初はめちゃかっこよく旅立ったのに、

次から次へとむちゃくちゃなことが起きて

結局これはいったいなんだったんだろうという変な旅の話


                                   




この物語はすべてフクションでないこともないこともありません。
また登場する人物は、すべて架空の人物でないこともないでしょう。
したがってN氏、A氏、ピースケという同じ名前の人物がどこかにいたとしても、
偶然かも知れないこともないこともないかもしれません。

-------第1幕  アホな思いつき---------------


「いや〜、久々にあんなところにいきたいっすね。」
ここは難波(仮称)の飲み屋。ある夜、3人の男が何かを相談していた。
やがてきまった。
「行こう、来週。あんなところに。」
「しかし具体的には?」
「探したけどいい場所がね、なかなか。」
「あ!ここに素敵な文字がある!」

誰かが地図上に目標となる文字を見つけた。



かくしてわれわれは、アホな思い付きを実行し、

そのありえない場所でアホなことをすることにした。



-------第2幕  変な格好---------------



気づけば出発していた。
車の中は大量の荷物でいっぱいだった。
われわれのいでたちもおかしかった。
特にN氏はなぜかランニングシャツに麦藁帽子をかぶり、そして虫取り網を持っていた。


道は順調だった。

都市部から相当はなれたところであり、携帯が圏外になって20キロ以上走っていた。
これが後の悲劇の一因となる。



-------第3幕  楽勝ムード---------------


新緑が美しいその道はなんのためらいもなく春から初夏へ向かう太陽の光が落ちてきていた。
         
私たちもためらうことなく現地へと向かう。

僕らのテンションはどんどんあがる。
そしてそれが骨頂を迎えたとき、地図で見つけた素敵な文字の場所に着いた。




ここが地図上にあった廃村





でも廃村は川の向こうにあるのだ。
どうすればいいのだろう?

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