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捜せ!の遊園地

          第4回





その看板には「忘年会」の文字が見えた。なんとなく遊園地とは関係ない気もするが、
絶対に関係がある気もする。


ふもとで見た観覧車の位置と、いま彼らがいる位置もなんとなく一致する気がする。




「とうちゃ〜く!」誰かが叫んだ。


「そうや、とうちゃくした〜!!こんにちは、遊園地、そして観覧車!」


「で、観覧車はどこにあるん?」
「・・・・・・このあたり・・?」







誰もどこにも見つけられなかった。適当もいいところである。





だが、である。


さっきから聞こえてくるこの

ググググググググ!

という音にまた誰かが気づいた。






「この重低音はなんやろ?」
「決まってるやろ。最終地点が呼んでいる・・。」
なんかよくわからんがその言葉に緊張した。


音のするほうへと歩いていく・・・・・・・。



歩いていく・・・・・・。



このときの彼らは何かに取り付かれていた感じであった。
そう、まさにとりつかれている愚か者三人の視線の先はこんな感じであった。

上の写真には何も見えていないのだが、彼らの心臓が反応し始めた。
「なんか、俺、ドキドキしてきた。」
「あれ?お前もか?俺もやねん。」
「でも、なにも見えないよな?」
「見えないけど、でもこの先や!」
人は5感以外の何かをもっていることを、彼らはその時実感していた。



彼らの脚はもはや無意識に動く存在であり、こんな
うっそうとした森を突き進んだ。絶対、この先にある!













きったあああ

       あ

        あ

         あ

          あ

       あ

        あ

               あ
         あ
            
     あ
               !




ものすごい叫び声が暗い森に響いた。

「お前、叫びすぎ!」

「どうでもいい!あれ!あれをみろ!」






彼の目はこれをみていた。

あなたにはわかるだろうか?

捜し求めていたものの存在が樹木の向こうに・・・・・。




森の奥深くから



ギギギギギギギギギギギ!



金属の音がする。



体温が1度は絶対上がった。



では、最後にこの動画をお送りする。








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