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屋久島へ・・・・・・・・・

  


 第3回 屋久島上陸できたよ 編

※このページの写真の何枚かは仕掛けがしてあります。マウスを当ててみてください。













どういうことなのか?

ちゃんとコンビニで手続きをして(便利やね)買ったチケットなのに。

「これは1号車です。お客さんのチケットは2号車ですよ。」

なんだー!そうだったのかー!


でも荷物をすでに1号車のトランクに入れてしまった。

「あの、荷物・・・。」

「ああ・・・、時間が無いからここに入れておいてください。鹿児島でおろしますから。」



この私たちの騒動で出発を遅らせてしまった・・。

はやる気持ちを持つ私たちが一番バスを引き止めてしまったのだ。



ようやく私たちを乗せたバスは音もなく動き出した。

かすかに足元からうなりを感じる。

いよいよ前へ向かって進みだすのだ。

バスの中は静かである。まだ早い時間だがあちらこちらから寝息が聞こえてくる。

我々も明日は早い。もう寝よう・・・・・・・・・・・・。





静かに目を閉じ、夢の世界へ入っていった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






寝られる訳がない!






こんな豪華なバスにはじめて乗ったのだ。

興奮して寝られるかー!




「おお!ここにコーヒーセットがあるぞ!おい、M、のむか?」

「うひょ〜!飲む飲む!!砂糖とクリープ、いっぱい入れて!」

「おっけー!」



「おお、おしぼりや、おしぼり!使うか?」

「使うに決まってるじゃん。なんか高級バスのおしぼりは一味違うなあ。」



「うわお!便所や!便所ある!M、使うか?高級バスのトイレも一味違うかも。」

「ふむ・・・・・・今はいいわ・・・・・・・、それは。」





などと大騒ぎをひとしきりしてしまった。」




そんな私たちをのせたバスは一路鹿児島へ向かっていた。


冷静な大多数の人と、発狂した二人の男を乗せて。










カーテンをすでに閉めた向こうから街灯の光が後ろへ後ろへと流れていく・・・。
そしていつしか私たちも、流されるように眠りについた。







 




       翌朝・・・・・。

とはいいつつも旅の途中の乗り物の中でぐっすりと寝られたためしがない。
このときもそうだった。 うとうとした記憶がある。M君も1時間おきに目が覚めていたらしい。
それでも6:30のアナウンスで飛び起きたのだから、それなりに寝ていたのだろう。


まさに7:23時間ぴったりにいづろ高速バスセンターに到着。
初めて鹿児島の地を踏んだ。すでに陽射しが頭の上に来ている。
風に潮のにおいがした。

ここから港までは結構距離がある。
とおもったら1台のタクシーを見つけた。これでいい。
乗り込んだときの運転手さんの言葉に感動した。
私が「よかった、乗れて。」といったら、運転手さんはこういったのだ。

「よかね、間に合うね。」


おお、この「よか」というのは「十五才」の映画と同じであった。

それだけである。これだけなのだ。
でも旅をしているとこんなほんの一瞬の方言が琴線を揺らがせてくれる。
この時、ようやく自分が大阪から遠く離れたところにいるのだという実感が湧いてきた。






鹿児島港へついたとき、はるか海の向こうに噴煙をあげる山が見えた。
そうか、あれが屋久島だ。とすると最高峰、憧れの宮之浦岳なのか!
よか、よか!
すごい迫力だ。でも宮之浦岳は火山だったのかな。知らなかった・・。
        
「おはよう!宮之浦岳くん!」
タクシーの窓を開け、そう叫んでいた。









「あれは桜島じゃよ。

屋久島の宮之浦岳が

見えるわけないがね。」




わるか、わるか・・・・・。

そうなのか・・・・・。
タクシーの運転手さんにお礼をいって680円を払い港におりたつ。

背後にはこれから乗るトッピーがみえる。
これか、必死で電話をかけてようやく席を確保した船は。





午前8:00。

トッピーに乗ったときその揺れ方に閉口したが、動き出すとその揺れもおさまった。わずかに船体を浮かせるその仕組みがそうさせるのだろう。

気がつくと寝ていた。


そして再び目を開けたとき
             


すでに島に近づいており、島影ではなく島の姿そのものがはっきりと見える。
はるか上の方まで緑に覆われた山々、それでも一番上のほうは雲にすっぽりと覆われており、その様相は見えない。
ふもとには集落が見える。人の姿も見えそうな気がした。

空は薄暗くとも、島自体が光を発しているようだ。
日本の自然の中でも、燦然と輝きを持った美しき原生林があそこにはある。

ついにきた。

何ヶ月も計画を練り、そのことだけを考え、


そして逢いたくて


逢いたくて


逢いたくて、



逢い焦がれたその島が俺の前にある。






「ただいまー!屋久島くん!」




初めて訪れるのになぜかそんなことを心の中で思っていた。






着岸。



俺、


今、












踏んでる。






目の前の山に心を奪われる。
これか・・・・・・。さっきは間違えたごめんよ、宮之浦岳君。ようやく君に逢えた。

二人で感動の宮之浦岳写真を撮る。


「にいちゃん・・・・・。これは宮之浦じゃないよ。
宮之浦岳はこの倍はあるよ。」近くにいたおっちゃんが苦笑している。
その刹那、私の心が深い海の底に沈む気がした。
また間違えた・・・・・・。




港で、明日登る縄文杉への登山届けを出す。
下山したときは警察へ電話を入れて無事を報告するのを覚えておかないと・・。


ここから歩いて屋久島観光センターへ行く。




アロハシャツを着た明るい兄ちゃんがいろいろと教えてくれた。
「レンタルバイクの店ありませんか。」
「あ、バイクか・・・。最近は減ったんだよね。」
げ、まじ?手持ちの資料でしらべて電話をかけるが、

どの店も貸し出し済みなのだ。

やばい・・。車を借りる金銭的余裕などない。チャリや歩きでうろうろする身体的余裕もこの時はなかった。
それでも必死で掛けた。ようやく2台を確保したときはすでに太陽が頭の上どころか、傾き始めていた。
そういえば昼食すら食べていない。



ということで、屋久島初の食事だ。

昼食は絶対これと決めているところがあった。
郷土料理の店である。値段は昼の定食で2000円するが、屋久島の素材を使った料理がたくさん並ぶのだ。


あこがれの「ひらの」につく。
                     

次々と、そして少しずつ郷土料理が運ばれてくる。ちなみに内容は以下のとおり(当時のメモによる)

1、小松菜の白和え 2 なす、にら、ところてん
3、つわ(?) 4、めだいの刺身 5、そうめん
6、すのもの 7、生のゴーヤ 8、ハオラマ
9、わらび 10、飛び魚とヨモギのてんぷら
11、亀の手のみそしる 12、ご飯
13、冬瓜のにもの 14、かぼちゃのサラダ
15、つけもの 16、こんにゃく 17、ヨモギのゼリー



私の旅史上に残る豪華な食事jだ。



それでは屋久島内部へ向かって足を踏み入れるぞ。

その第一弾は
「ヤクスギランド」
である。


15キロの道を小さなバイクで走る。
30分、50分、80分、150分コースに分かれている。道は歩きやすい様に整備されている。
私たちは時間を鑑みて80分コースを行くことにした。

環境保持のための協力金300円を窓口で支払う。


いよいよだ。
緑あふれる、光あふれる、清水あふれる
そんな島の内部に踏み入れるのだ。



        

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