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屋久島へ・・・・・
デジカメには屋久島の緑が映し出されていた。
友人とそれを見つめる。
「もういやだ、二度とこんなところの空気は吸いたくない。」
その画面を見ながら私は本気でそう思った。
「こんなところ、絶対にいやだ、絶対に・・・。
早く帰りたい!」
その数ヶ月前・・・・・。
不意な思い付きだった。今年の夏は何をしよう?毎年キャンプにはいっているがそれとは違うことをしたい。やはり、あの島・・・。もう我慢できない、行こう!
屋久島へ。
あの縄文杉のあるかの島である。なんつっても7000歳だ。みたい!そう思うともう矢も盾も矛もたまらなくなった。問題は距離である。うちからは遠い。それだけ金がかかるのも事実だ。一応自問自答してみる。
経済的な心配が消えるわけはないのだが、やはり自分の心に正直に行動しようと決意した。
何より遠く離れたその島に素敵な光が隠されている気がしたのだ。
なぜ屋久島にそれほど惹かれたのか。
きっかけは一本の映画だった。
「十五才 学校W」
不登校の少年がヒッチハイクで一人屋久島を目指す話だ。縄文杉に会うために。
(この作品は今でも私の邦画ベストである。非常に共感した。まあ、私は学生ではないのだが心情的には不登校みたいなものだ。) |
この私の屋久島紀行に同意してくれた友人が一人だけいた。我々に与えられた時間は3日間。たったの3日間だ。だが、工夫と集中力で一週間分ぐらいの充実をさせてみよう。
7月に入ったときから、必死の計画作りが始まった。
少しの時間も無駄に出来ない。そんな気概があった。
そして出来た計画が以下のようなものである。
8月12日 仕事が終った瞬間に難波19:15発
「トロピカルライナー」で鹿児島へ向けて出発。(12,000円)
↓
8月13日 7:23鹿児島着
↓
必死で鹿児島港へむかう(タクシー利用)
↓
8:00発高速艇とっぴーに乗り込む。(7000円)
↓
10:05 屋久島着!
↓
レンタルバイクで移動
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屋久杉ランド探索
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前岳荘に宿泊(7,000円)
↓
8月14日 早朝4:00起床
↓
縄文杉へ向けて出発
↓
おそらく昼には縄文杉
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感動する
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夕方4時に下山
↓
青少年キャンプ場に泊る
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8月15日 早朝から白谷雲水峡へ
↓
時間ギリギリまで感動する
↓
17:20 屋久島空港発に搭乗(11,870円)
↓
18:00 鹿児島空港着
↓
18:50 鹿児島空港発伊丹空港行きに搭乗(25,000円)
こんな風に隙間なくプランニングしたのである。
このように計画を立てることへの抵抗はもちろんあった。やっぱり旅は行き当たりばったりだと思ってはいる。だが、夢にまで見た屋久島紀行をどうしても無駄にはしたくない。
3日なのだ、3日・・・・・。
かくして、屋久島への旅が動き出した。
この計画を立てるだけでも数日を費やした。
あとは・・・・・・・・各切符の予約を取るだけである。
我々の旅は盆である。
おそらくチケット争奪は熾烈な競争になるだろう。
一ヶ月前からの予約が可能なトロピカルライナー、トッピーは電話予約が可能だ。
友人と常に携帯で連絡を取り合いながら、その一ヶ月前の朝を待った。こういうチケット類の予約は朝9時開始が多い。
そのときを待った。
一ヶ月前の朝、私は職場にいる。彼は自宅が仕事場だ。
お互い、仕事を完全に無視して電話の前に座った。
117で時報を聞くことまでした。
「ただいまより、午前9時ちょうどをおしらせします。」
受話器を置き、すかさずダイヤルを押す。
神様!
ぷー、ぷー、ぷー!
げえ!?
みんな、すごい。
もう一度!
ぷー、ぷー、ぷー!
話し中・・・・・・・・。
リダイヤル!
ぷうぷうぷう・・・・・・・・。
屋久島の位置
屋久島への旅 目次
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