俺の頭上で輝け!南十字星
日本最南端への旅
第15回 見たぞ、海底遺跡
5日目。
朝8時半。僕らは起きた。
彼は寝ていた。
この写真を撮って20分後にはすでに僕らは海中にいた。
AKI氏はすでにダイビングに出かけ、KAZ氏と私は船中の人となっていた。
正確に言うとグラスボートである。
ここ与那国にはかの有名な海底遺跡があるのだ。
それをガラス越しに見られるのである。
よおし、みるで〜!
早く船よ、動け!
いすに座って意気揚々とスタンバイをしていたのだが・・・・・、
「えー、恐れ入ります。お客様に申し上げます。」
船内放送が入った。
「個人のお客様に申し上げます。」
個人のお客様・・・・・?この表現に嫌な予感がした。
「本日はKツーリストのお客様がただいま乗船されました。
恐れ入りますが船内は大変混雑します」
またか!
でもいいだろう。混雑くらいなら許してたもうぞ。
「船内の海底見学は団体様を先にお願いします。
船内のお客様は甲板にお出になってください。」
な
ん
じ
ゃ
、
そ
り
ゃ
あ
?
?
先に着いたほうを甲板に出して、後からついたほうを船内に入れるとは・・。
やはり世の中は金のあるところを中心に回るのだ。
さすがKツーリストの客。すなわち関西人。
ものすごい勢いで席取りをはじめた。
個人客の僕らは静かに甲板で景色を楽しむほかなかった。
こうしてみると与那国島は断崖絶壁の島だというのがよく分かる。
朝9時過ぎですでに日差しが強い。
風が心地よい。水しぶきが気持ちいい。
「いやあ、夏の船はいいっすね〜。」
「いや・・・・・、今冬っすよ・・。」
ようやく中に入れる。
そして、海底遺跡と対面である。
ううむ・・・。確かに人工物のようだ。
実に不思議だ。
これだけでは臨場感が沸かない?
では、お待たせしました。
↓
☆動画でご覧ください☆
こんな遺跡を見たのは初めてであり、ものすごく興奮した。
この遺跡を発見したのがこの船の現在の船長さんなのだという。
おお、その船長さんに会いたい!
と思ったらすぐそばにいらっしゃった。お願いをして記念写真を撮らせていただく。
この写真の後、海岸に出た。
昨日訪れたDr.コトー診療所のそばの海岸である。
すばらしい天気だ。
ぶっちゃけ暑い。
「暑いっすね。」
どちらともなくいった。
KAZ氏はすでにタンクトップだ。
しばらくねそべって昼寝。
ZZZZZZZ
ZZZZZZZZZZ
ZZZZZZZZZ
暑い!
「この暑さだと、・・・・・できますよね。」
「うん・・・・・できますね。」
どちらともなくいった。
しかしだ。
いかに南の島といえど、今は12月だぞ。
日本国内で冬にそんなことをする人がいるとは思えない。
しばしあきらめて、再びお昼寝。
がば!
KAZ氏が起き上がった。
「やっぱ、いくんっすか?」
「行きます!
今しかできないっす!」
俺たちは、
次の瞬間!!!
つづく
このお話の目次
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