俺の頭上で輝け!南十字星 

日本最南端への道





 第10回 逆境から学ぶこと 
              西表島から与那国島へ 



寝られないついでに布団の中で考えた。


風向きが一つ変わるだけで、これほど旅への情趣が替わるとは思わなかった。
今日はあまりにも無機質でひどい旅をしてしまった。

とはいえ、ひどさの混沌の中に一つの陽だまりを見つけた。


由布島で水牛を待っていたときのことだ。


飛行機の中で隣り合った親子連れと再会した。



                        
かなりあちこちを旅されているようであり、私の及ぶところではない旅の大先輩たちであった。
女性の方曰く「あなたは娘の前の彼氏の○○君に似ている」そうだ。



大阪に帰ってから上の写真をお送りしたら、後日このような手紙をいただいた。

そのお礼状がなんと・・・・・・・



こんなのである。



うおおおおお!?

和紙に筆でしたためられた文面。
このようなものをいただいたのははじめてである。
そしてこれからも絶対にないであろう。

皮肉なことだ。あれほど困惑していた団体様の後塵を拝していたおかげでこのような出会いを得ることができたのだ。


この手紙は今でも私のすぐそばにおいてある。
うまくいかないことがあってもそこから偶然でも学べることがあるのだという自分への教訓として。



今日で西表島とはお別れだ。


西表島から他の離島へは直接に行くことができない。
一度石垣島に戻ることになる。他の島についても同様である。
ちなみに与那国へは飛行機でいけるが、西表へは船のみの移動であり、
波照間への飛行機は今はなくなってしまった。


                    




石垣空港で、思ったより大きな飛行機に乗り込んだ。


本当は悪名高いゲロ船に乗ってみたかったのだが、
私が移動する日には運行していなかったのだ。


数十分後、窓から見えた島。


今度は俺、日本最西端の島、与那国へ近づいている。

眼下に岬が見えた。
もしかしてあの一点が日本最西端なのだろうか。
                     


この島にはいったい何が待ってるんだろう、





でへへへ、楽しみだな〜。





ぷっすん、という一瞬恐怖感を感じる音を立てて飛行機がとまった。


与那国島では野宿は禁止されている。したがって宿を取ることになる。


もう、旅館はやだ。

まよわずドミトリーを選んだ。
それが、これ!


どなん地球遊人

外観もいいけど、部屋もいい感じ。
これっすよ、これ


こうして一人ハイテンションな私を猫が出迎えてくれたが、
彼は能天気な私を尻目に命の営みにいそしんでいた。

                                 


荷物を置くと私は早速島の中を探検に出かけた。


いったに何が待っているのか分からないけど、絶対に楽しいことに決まっている!




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