実況中継中
再び南の大陸へ! 九州自転車暖冬の一人旅
第9回
今日からタイトルの「極寒」を標記のとおりに変える。
実はすっげえぬくいのだ。昼間は上着が要らないくらいである。
いやあ、寒いの嫌いな私にとってはうれしい限りです。
さて12月28日(金曜日)を迎えた。旅も気づけば早くも折り返し地点を越えた。
でも嘆くまい。今日はガンガンに温泉に入るつもりなのだ。
どうでもいいけど朝食はセレブもリーズナブルも同じだった。ふふふふふ。
ヒロキ氏とバスで出発。
最初に目指したのは大浪池。
ブルーの美しい池だという。
しかし雨がぱらつき始めた。今日はチャリを次の宿に預けて正解だった。
登山道はすっぽりと赤松に包まれておりおそらくはマイナスイオンだらけだった。
片道を標準で50分だそうな。俺らは30分で上ってやる。
そんな無理をあざ笑うかのように雨が音をさらに高めた。
ただいま10:00.
目指す池に着いたとき雨がガンガンになった。ありゃ。
しかも大変な霧である。霧島にいるとはいえ、本当に霧が出るとはね。
そして池を見に行きました。
池・・・・・・・?
この林の向こうに池がある、らしい。
霧でまったく見えなかった。
ううむ、しょうがないので僕らも隠れつつ写真を撮った。霧隠れの写真。
それでもなかなか熱い山登りやった。
次を目指そう。
秘湯中の秘湯、新湯!。
ただいま12:00.
ヒロキさんも友人から紹介されたという口コミで広がる温泉。
ここは本来は湯治場である。
たどり着いたとき、その荘厳な雰囲気に思わず声を上げた。
長屋のような宿泊棟があり、その横には小さな温泉があった。
この硫黄臭、この温泉の白濁した色、そして空気。まさに秘湯であった。
こんな感じの温泉に入りたかった。夢がかなった気がする。
ただ、ここでゆっくりと食事もして次へ向かおうと思ったけど、昼食はやっていないそうな。
まさにこれも秘湯である。
よって今日の昼食は・・・バス停で食べたパン。
ただいま13:00.
とはいえパンだけではやはり足りない。妙見温泉にたどり着いた私たちの前にこれまたいい感じの食堂が。
おじゃましまーす。ご飯食べさせてくらさい。
かわったメニューがあった。「山太郎カニ汁定食」・・・?
前の沢で取れるカニを使うらしい。んなもん、こんな初めてなものを頼むに決まってるのだ。
そして出てきたのがこれ。
ヒロキ氏がふたを取って絶叫。「でけ!」
本当にでかい。
そして美味だった。なにより食堂のお父さんとお母さんが親切だった。
旅をしているとこうした「人」をかんじることができる。それが何よりすばらしいのだ。
ただいま14:00.
いまからさらに個性豊かな秘湯を目指します。
その個性的な秘湯の前にこんなすばらしい滝を見た。
今日の大雨で水かさが増していた。余計にすばらしい。そういえばいつの間にか雨がやんでいる。
そして、本日二つ目の温泉がこれ。これっすよ、これ。
普通の道の端にある温泉。人目があれば羞恥心も沸くが誰もいない。
存分に入浴をした。
お?川原にも温泉があるじゃん。
迷わず入る。
ううむ、ものすごいさびが浮いている。これも温泉成分だろうか?
でもいいのだ。秘湯なのだ。
ただいま15:50。解散まで数十分。
この秘湯めぐりの旅もそろそろ終幕を迎えようとしている。
ヒロキ氏は夕方の飛行機で大阪へ帰る。
そして私も宿へ帰る。なんつってもバスが二時間に一本だしそれを乗り継ぎ電車に乗りまたバスに乗るというすごい計算。
時間厳守なのが放浪の旅をしているのに悲しい。だがそれにもめげずもう一発秘湯じゃ!
本当に鹿児島はいいっすね。こんなに秘湯があって。
一旅館の中の露天風呂。これにて打ち止めである。
私は一足先にバスに乗った。ヒロキ氏が風呂の中から手を振ってくれた。(どこにいるかわかりますか?)
昨日、
偶然お会いしただけなのに、
いつの間にかともに旅をし、
たくさんの思い出をヒロキ氏には与えていただいた。
お互い旅が好きで秘湯が好きで大阪に住んでいる、という偶然は偶然ではなく、
旅の上での大切な必然のような気もするのだ。
そしてこうした出会いと思い出と
そして別れを繰り返して人は生きていくのだろう。
そんな人との一瞬を大切にできる感性を敏感にするために、
また僕たちは旅をする。
またどこか出会えると信じたい。
ただいま22:05。
明日、鹿児島に下ります。リトルアジアというドミトリーにお世話になる予定。
九州自転車極寒の一人旅 2007年目次
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