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 再び
南の大陸へ! 九州自転車極寒の一人旅
                             
第8回


知らない土地で知らない人と話をする。そこを立ち去るときには知った土地であり知った人となっている。
いつか日本を知った土地、知った人でいっぱいにしたいなと思う。

ライダーハウスで多くの人と語り合わせていただいた。



尊きことよ、

旅先での出会いは一瞬しか会わない人を

忘れられない人へと変えてくれる。





12月26日の出会いもまた私にとってはとこしえのものである。

寝るのはもったいなかったけど就寝。
ただいま0:00


12月27日朝。
え?旅に出てもう4日もたっている。う〜、普段なら長く感じるのになあ・・。
オーナーは出勤、残りの旅人で少しだけ語り合った。
Kさんもチャリダーだが後ろにもうひとつ荷台とタイヤをつけていた。
かっこいい!この二つが合体するのだ。

私の出発前にいろんな旅の話をした。皆さん関東在住だから長期休暇では九州に来たくなるのだそうな。
関西人にとっては北海道があこがれである。

最後の写真、出会っていただいてありがとうございました。手前右Tさん、左がSさん。後列右がピースケ、左がKさん。

出発9:30.



桜島が今日は雲をかぶっている。上はどんな天気なのだろう。

猛烈な風のおかげでなかなか進まない。
こんな必死で進んでいるのだ。
後戻りなどせずに前進あるのみだ。
・・・などと柄にもないことを考えたのが悪かった。

出発して90分後。道の駅垂水到着。
カバンのポケットに手を入れた。

ん?

あらへん。


携帯がない。
まさか・・・・・・・・・・・・・道中で落とした?

うげ!

これまでの通ってきた道を下を見ながら後戻りして探しに行くのか〜??

公衆電話からかける。
呼び出し音はなるけど誰も出ない。それに私の荷物の中からも音はしない。
完璧になくしてる。

どうしよ??

ただいま11:00。




この後のことはなんかつらくてかけないのですが、実はライダーハウスにいたKさんに電話して(さっき聞いたばかりの番号がいきなり生きました!すごいことっす)、テーブルの上におきっぱなしにしてたことがわかりました。

うひょ〜。道に落としてなくてよかった。

でもさ。これからチャリこいでまた戻るの?往復3時間かあ・・。
ううむ・・・。ということで意を決して


タクシーでライダーハウスまで戻りました。おおなつかしの・・・・・(?)。
Kさんにお礼を言ってまた道の駅まで戻りました。ちょうど6000円。でもいいのだ。みつかって。

ただいま11:40。



ここから海岸線をずっと行く。しだいに桜島が遠く離れていく。
結局このトラブルで一周を今日もできなかった。どうにかしてやりきりたい。

やがて道は海岸線を離れ山の中に入っていく。
目指すは霧島温泉。
ここで二泊するのだ。
温泉はいりまくります!

ただいま14:00.



ずっとのぼりではあるが交通量も多く、また途中の国分などは私の住んでいるところよりもずっと都会であり、
山道特有の寂しさはなかった。
刻々と「霧島○○キロ」の文字が減っていくのがうれしい。

そしてたどり着きました。二日間私が滞在する霧島温泉。

宿に荷物を置くと即温泉っす。
目指すはさくらさく温泉。ここには泥湯があるのだ。
おっちゃんも若者も子どももみんな泥を体に塗りたくって乾くまで待っている。
はっきりいってその光景は笑える。



私の宿泊している宿はいわゆる安い例のパターンのと(固有名詞は避ける)、一般の民宿料金の宿泊パターンが併設されている。
安いほうは一泊二食で5000円。そして民宿パターンなら6200円だそうな。
その1200円の違いはどこにあるのか。

高いほうは部屋にアメニティグッズがあり、布団も最初から敷いていたらしい。
ちなみに私はもちろん例の方に泊る。アメニティグッズなどあるはずもなく、ちゃぶ台の上にシーツがドカンとおかれてあり自分でしいた。


夕食会場に行った。大きな部屋をパーテーションで仕切ってあり、セレブなほうに5人様がいらっしゃり、お安いほうはお一人様だけであった。

おセレブな方たちと宿の人の会話が聞こえてくる。
「これはなんという魚の刺身ですか?」
「それはかんぱちですよ。」
「それにこの黒豚のしゃぶしゃぶおいしいですね。」
「まだまだ他の料理どんどん運んできますよ。」


ふーん。

で、俺のは?




コロッケ様が二つとメンチカツがおひとつ。

ここでとなりの食事を再掲。

「黒豚のしゃぶしゃぶ、かんぱちの刺身、他にもまだまだきますわよ、おほほ。」


これが1200円の差か・・・。

俺は一人丁稚奉公のような雰囲気で食べた。(旦那さんや御寮さんがごちそうを食べて、奉公人が細々と漬物を食べるあの感じ。)


それにとなりとのあいだが微妙にあいていて、ご飯は共通。俺がご飯を入れにいったらその食事がちらちら見えてしまうんだなあ、これが。
セレブなおっちゃんが備え付けの浴衣をきてご飯を入れにきているところ。


たった1200円から、コロッケとさしみ・しゃぶしゃぶという圧倒的な格差の誕生と、政治経済を、なにより人間の不平等がこうして生まれることを俺は学んだ、うん。

ただいま19:00。


ここの風呂はなかなかであった。屋上が露天風呂になってるのだ。

ここで一人の人と知り合った。
ヒロキ氏という。偶然にも大阪在住で、私とは比べ物にならないくらいの旅、特に秘湯めぐりをされていた。いろいろと教えてもらった。
二泊三日の温泉癒し旅をされて明日飛行機で大阪に帰るそうな。
そして話してるうちに明日、一緒に秘湯めぐりをすることになった。
ちょうどいい感じだ。私も明日はスケジュールもなくそれに雨が降りそうだから。

部屋で明日のルートを考える。

出会いこそ旅の真骨頂だと私は信じる。

ただいま12月27日 22:00。

しゃぶしゃぶは食えなかったけど(まだ根に持ってる)今日一日もすばらしかった。
日常では長く感じていないすばらしい感情を抱きながら就寝。

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