南の大陸へ! 九州へ、自転車で、
極寒に一人で・・・第9回
朝8時に起床。お母さんと犬たちが迎えてくれた。もうすぐこのわんちゃんたちともお別れだなあ・・。
朝食をあつかましくも頂き、そして日向夏というおいしい果物もいただいた。
柑橘類なのだがナイフでむいて白い部分も食べるのだ。
部屋を出ようとするとワンちゃんたちがついてくる。あかんって・・・。そういうことをされると情が移るではないか。
だから、そんな目で見つめるなって・・・。
外へ出たとき、家の中からまた鳴き声が聞こえてきた。
まきすけさんはすでに仕事に出ておられ、お母さんが見送ってくださった。
ありがとうございました。大阪に来たときはよってください。
昨日まじで凹んでいた自転車の不調も自転車屋さんで直してもらった。
キャリアのねじが片側だけ飛んでおり、タイヤを圧迫していたようだ。
これでようやく走れる。
今日の目的地は迷わず青島である。
愛するフラット=平地=ピースケ好みの道を延々と走り、海へと降りていった。
12月なのにこの暖かさ、そして青さ、Tシャツ1枚である。
一昨日は阿蘇で震えていたのに。日本は広い、いや、九州は広い。
この空と海の青さよ。真冬にこんな光景に出会えたことを感謝する。
青島の海岸は周囲を鬼の洗濯板と呼ばれる階段状の岩に覆われているそうな。
それを楽しみにしてきてみた。
洗濯板とはこういうのをいうのか。どうでもいいが私は胸が洗濯板みたいだと幼少期より言われていた。これをみて納得いった。
海岸はさらにつづく。が、さっきまでたくさんいた観光客がいなくなった。
みんな奥までは歩かないのか。なら、余計に私は歩こう。
丸くなった半島の先には灯台が見える。
どうでもいが、どうして灯台はみんな白いのだろう?
そうおもう私の疑問をあざ笑うかのように、波が襲ってきた。
半島の反対側へ出た。まさに南国。
ただいま午後13:50
本当はここで今日の動きを終えてもいいのだが、さらにこの国道10号線を走りたくなった。
どんなきれいな光景があるのだろう、まだ見ぬ道への期待があふれてきた。
だから私は走りつづけた。上りも気にならなかった。
そして上り終えたときそこには堀切峠があった。すばらしい景勝地。眼下には洗濯岩が見える。余計に親しみを感じた。
ここでまきすけさんのお母さんが作ってくださったおにぎりを食べる。
遅い昼食をいただいていると、車でやってきた老夫婦が話しかけてきた。
お決まりの「どっから?」「どこまでいくの?」「学生?」すべての質問に答えているうちに、お二人が明日私が向かう都城の方だということがわかった。
都城の人ってたくさんいるのだ。
さらに南へ自転車を進ませる。道の駅だ。
ここで休憩。
ん?眼下のこの景色、なんとも美しい。
思わず何枚もシャッターを押した。もちろん私はいつものポーズをとる。
実はこの周囲は人でごった返していた。すっげえこの格好、はずかしかったっす。
今日のたびはこれで終わり。宮崎市内の某所に泊り、明日は都城へ向かう。
南国の光景をみながら考えた。
長いと思っていた旅ももうすぐ終わる。
なんだか、何年もこうして自転車をこいでいた気にすらなっている。でも十日にも満たない。
それなのに、今の自分の記憶の大半を占めている。
もしかしたらこっちの俺が現実で、仕事をしている俺は非現実の存在なのかな。
今日の晩御飯はまきすけさんにいただいたパンである。どうもありがとう。
いまこの写真を見て驚いた。顔が焼けている。
普段ほとんど色のない私の顔が赤くなっている。
雪焼けなのだろう
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