南の大陸へ! 九州へ、自転車で、
極寒に一人で・・・第2回
わかっちゃいるけど、ずっとずっとのぼり〜。激坂が私を呼んでいる〜♪
マジでずっと上り続けた。
もうすぐ温泉に入られるという希望のためだけに、チャリを「押し」続けた。
しんどいし・・・。
それに私が入ろうとしているのは、観光地としての別府温泉ではない。
誰も来ない秘湯である。
探せばあるものだ。
のぼりのぼり・・・・・。まさかあれを越えるんじゃないだろうな・・?
明礬温泉近くでトラックの中から声をかけられた。「どっから来たの?」
「大阪です。」
「わざわざ!?」・・・・・・・・・この「わざわざ?!」というリアクションはこの後私に声をかけてくれた人すべてに共通する文言となった。このおっちゃんに秘湯の詳しい場所を教えてもらう。
ただいま7:30
少し迷ったが、それでも正しそうな道を行く。
もちろんのぼり〜♪それもダートじゃないか。このちゃりはMTBではないので、ダートには弱いのだーと。
でもこんな美しい光景を見せてもらえている。
下の方から学生風の三人がやってきた。彼らも温泉を探しているとのこと。
お互いの健闘をたたえあって別れた。
またチャリを押して進む。
うわ・・・。ええなあ、あの景色・・・。
ただいま8:00
そして涙ぐましい努力の末、とりあえず入り口には到着。
古びてはいるが、ちゃんと表示があった。
そしてここからが、完全な荒廃道であった。
っていうか、お湯を汲みに来たおっちゃんによると「ちゃりを押して入ってるのは君ぐらい」だそうな。
君でも白身でもいいから俺はいくのだ。
で、ようやく・・・・・・・・・・・・
この旅最初の温泉を発見。
すごい硫黄のにおいがする。荒野にたたずむまさに秘湯である。
あたりには誰もいない。当然だが。
眼前には別府の海と町並みと、知らない山並み。ついでに風並みもかなりおきていた。
雨並みとか雪並みがないだけいいか・・。
そこで温泉を独占する喜び。よくここまでたどり着いたものだ。
30分ほどだらだらしてようやく服を着た。
すごいタイミングでカップルが来た。宮崎の方らしい。そしてこの上には真っ白な泥湯があるという・・。
行くぞ!
ただいま9:20
すぐそばにそれはあった。
さっきのより、こっちのほうがいいなあ。
後ろの山並みも白かった。
真っ白な泥。お尻をつけるとかなり熱い。それがまた秘湯らしくていいのだ。
なぜか下から5人ほどのおっちゃんが来た。ぐるっと取り囲まれる。
「いい湯ですか?」
中の一人がこの下にある「へびん湯」について教えてくれた。なぜならその人が名付け親だったのだ。
40年前に見つけて名前をつけたらしい。
別れ際にこういわれた。「学生さん?」
「いえ、社会人です。」
「そうか、優雅なもんやな・・。」ううむ・・・?
ただいま10:00
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