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   シリーズ第一弾  

    高原の無人の峡にて一夜を明かすぞ旅 第4回


------------第3幕  邪魔者たち---------------






「キャンプがようやく今始まった」などと前回書いたくせに、











実は








まだ全然始まっていない。









俺達は今、ものすごいブッシュの中にいるのだ。
さっき偵察したときにも、前へ進むことが出来ず、トゲだらけの草で悲惨な思いをした。
ましてや今は膨大な荷物を持って歩いているのだ。
まともに前に進めるはずがない。


「うわ!つる草にからまった〜!」

「「がまんせい、つる草くらい! 









・・・・・・・・・・・・ぎゃお!








「そういうお前はナンやねん!」








「あほお、服の中に毒虫が入ってきたやんけ!」




「なんでその虫が毒もってるって分かるねん?








・・・・・・・・・・・・・・・・ふんぎゃ!









「お前こそナンやねん??」




「後ろから不気味な女の足音がする!」


「うそつけ!


それに、



なんで女って分かるんや
。」





じゅる〜。

足元が悪いやんけ。こんなところで転んだら目も当てられん。




・・・・・・・・・・にしても、


一体、俺達は何をしているのだろう?








植物地獄が終った。





しかし目の前には

巨大なコンクリートの塊がいくつもある。







かつてここが駅であったことを示す遺産たち。
正確に言うとホームの跡である。

だが今の俺達はこれを必死で越える必要があった。下をくぐると荷物がつかえるが、上を越えるのもかなりの高さがあり大変だ。
回り道をしようとすると、じゅる〜。足元が悪いし・・。




何よりの恐怖はわずかなヘッドライトの先に浮かび上がる古い釘であった。
十数年雨ざらしになった釘たちをうっかり踏み抜くと、ふんぎゃ〜ところではない。





昼間に撮るとこんな感じである












不意に空間が開けた。







そこはこれまでの荒れ果てた道とはまったく違った状態であった。
大地の上にぽっかりとのっかったコンクリートの板。
駅にこんなものがどうしてあるのだろうか。
由来は分からないが、ここならテントを張りやすそうだ。草ぼうぼうと違って、開放的な感じがするからだ。



                          



もう10時近い。まだ晩飯を食っていない。






そう、キャンプの醍醐味、バーベキューをこれから食うのだ。
もちろん普通の焼肉などではない。俺達がそんなことをするはずがない。



                                      

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