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                     限界のそのまた先へ  紀伊半島迷いの一周 4




                               「あれ、なに??」(←ものすごい小声)

                       私は恐る恐るDに聞いた。

                       「うん・・・。」Dもひそひそと話す。


                       まったく話はずれるが、こういうときDは虚勢を張ったり、怖がりの私を

                       馬鹿にしないから好きだ。

                       男の子は概してこういうときはこういうことが多い。

                       「お前、びびってんか??あほやなあ・・。」

                       こういうのは私は好きではない。男だろうがなんだろうが怖いときには怖がり、

                       うれしいときにはうれしがればいいと思うのだが・・。怖いものを怖いといえる

                       のも男らしさだと私は思う。



                       さて、先ほどの続きだが・・・。

                       「お前のおばちゃんの声?」

                       「なんでやねん!なんか、若い女の子の声っぽくない?」

                       「・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、あの受付の女の子がおそわれてるとか??!」

                       「誰に?」

                       「そういうことをするのはおまえやろ。」

                       「俺はここにおるし・・。いや、男が甲高い声出してるようにも聞こえる・・。

                       は、まさか!?」

                       この時、二人の脳裏にある人物が浮かんだ。まさか、あいつでは?あいつが

                       旅に出られないのを悔いて魂だけが追いかけてきたのではないだろうか??

                       そう考えたとき、体中から冷や汗が出てきた。




    
                       まだまだ声はする。





                       「なんか、野生動物?」・・・・・・・・・・・言われてみればそのようにも聞こえる。」

                       「どうする?見に行くか?」
  
                       「いや、旅の常套手段。寝る!」
















                       朝が来た。本当に寝てしまっていた。

                       7時に目が覚めた。朝食をありがたくいただく。
    
                       出がけにふりかえりユースの中の写真をとった。

                           



                        ペアレントさんもヘルパーさんも後片付けに忙しいらしく挨拶ができなかった。




                        「うわ!」


                        バイクにまたがる刹那Dが叫び声を上げた!

                        昨日の犯人である。けっして、美女が襲われてるのも、誰かのおばちゃんの

                        叫び声でもはたまた誰かの魂でもなかった。

                        ・・・・・・にしても・・・すごい!個人でこういうものを・・・












                                     

                        大きな孔雀が二羽いた。孔雀があんな声で鳴くとは知らなかった。


                        昨日の迷ったはずの道を今日はなぜか快調にすすむ。田舎の朝は早い。

                        生活のにおいであふれていた。

                        旅に出ると何気ない町の景色も新鮮に写る。今、旅の写真を見返してみても

                        やはり素敵な気がする。

                        こんなどうでもいい当たり前の景色が、だ。


        

    

                       一時間が経過した。人家がまばらになったかと思うと、また集落、

                       そして再び山道・・・これを繰り返しつつ309号線に戻る。しばらく

                       行くと山の中に入る。そしてどこまで行っても山の中。これには

                       驚かされた。国道なのに行けども行けども深山であり、路面の

                       アスファルトとはそぐわぬ秘境の趣を滲み出させていた。





                       「そういえば雨は?」

                       「あ、忘れてた。やんでるし。」旅先の心配などこんなものである。

                       「いやあ、晴天はいいねえ。」

                       「ほんまや、俺らの旅も順調やで。」

                       「じゃあ、いよいよつり橋で青春やな。」

    

                       山の中だが巨大でしかも奈良の重要道路である168号線にはいり、

                       一時間ほどするといよいよ、橋が見えてきた。



                       これはすごい!




                       きれいな赤い色をしている・・・・。








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