限界のそのまた先へ 紀伊半島迷いの一周 1
21世紀最初の「ゴールデンウィーク」誰が名づけたか、素敵な名前だ。
こんな時、家でじっとしていたら、死んでしまう。なのに、予定は何も
なかった。貴重な四日間だ。これを有意義に使うにはどうするか?
何人かの連れに聞いてみた。旅の同行者を選ぶひそかなオーディ
ションでもある。
A君「寝るに決まってるやろ。旅?んな、だるいこと・・。」
・・・・・・・・・・不合格
B君「パチンコ。めっちゃ出る店見つけてん。一緒にいこか?」
・・・・・・・・・・合格にしたいが時期的に不合格
C君「彼女とデート。来んなよ、お前。」
・・・・・・・・・・誰が行くねん・・。
合否関係なく死刑。邪魔してやる
D君「・・・・・・・おれさ、新しいバイク買ったばっかりやねん」
・・・・・・・・・・
E君「・・・・・・・・暇やし、しゃあないからつきあったるわ。」
・・・・・・・・・・いい方に難があるが、まあよろしい、
合格にしてあげよう。
さて、どこに行くか・・・。旅の出かけ方も時によってずいぶん
変わる。人の話や本などで素敵な土地を見つけ、行きたいと
思い期を見ていく場合と、まずは「旅」そのものの決行を決め
それから候補地を探す場合がある。その両者に優劣はないが、
どこへ行こうかと、地図をめくる作業もまた胸がおどる。
今回は遠くへいけそうもなかった。D君の希望でバイクで行くこと
になったことと、日数にも制限があったからだ。
Dが電話で素敵な提案をしてきた。
「俺さ、奈良の南の方って興味がある。ほとんど知らん土地やし、
景色がめっちゃきれいそうやろ。」
この一言で行く場所は決まった。さらに私も提案をする。
「でさ、ついでに紀伊半島をぐるっと回れへん?ぜひ、潮岬に行きたい。」
「いいねえ」
ルートも決まった。
Dの言葉「三人ともバイクでいくわけやな。それはすごいやん。
お前、もってたん?」
私「持ってたよ。もう、何年もやな。」
「そうなん、しらんかった・・。」」
まとめると・・・
旅の計画書
秘境ムードあふるる奈良の南側を通り、
そして本州最南端である潮岬で野宿をするのである。
何、字をでかくして興奮してるんだとお思いかもしれないが、
旅の初心者の私にとっては十分にセンセーショナルなので
ある。地図で見る限りではそれほど苦難もなさそうなルート
であった。
これはとても気楽で快適なツーリングができそうだ・・・・・。
が!
ガ!
GA!
ga!
楽勝と思われた道筋は実は、
災難と混迷、そして不幸のズンドコの修行道だった
のである。
みなさんの期待通り・・・。
出発は2001年5月2日であった。
朝から猛烈な雨だった。どうする・・・?!
「まあ、出発の夕方にはやむやろ。いけるよ。」このときの私の
自信はどこから来たのかわからない。が、ともかくも他の二人と
電話でそんな話をしていた。
約束の夕方六時がやってきた。
天が狂ったかのごとくの土砂降り!
紀伊半島迷いの一周の目次
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