掲示板  日記帳  リンク 更新記録  メール  
     
 
 
インドへ、そしてマザー・テレサへの道

           最終回
   さよなら、マザー 
  

ホストファミリーは3人家族なのになぜかたくさんの人がいた。
母ちゃんが言った。「今日はサマー誕生日なのよ、みんな親戚よ。」

ちょうどいい。最後の日にみんなで食べようとおもっていたポップコーンをここでだした。
アルミの鍋に入っていてコンロであっためるやつ。サマー君と彼のいとこの二人がこれに挑戦した。

                 

目いっぱい膨らんだポップコーンの鍋に二人とも驚いていくれた。
これが今の私があなたたちにできることです。ごめんなさい、これだけで。



この部屋で俺は2週間を過ごしたんだなあ・・。
       
      2006年8月15日 午後9時30分 インド最後の写真
       (左端がピースケ その手前がTさん、中央の青いシャツの人がガイドさん、右から三番目がサマー君)。



荷物をまとめた。時間は決して止まってはくれなかった。



階段を下りるときTさんが大きなリュックを持ってくれた。




そうだ・・・・・、この階段をはじめて上がったとき、インドの雰囲気にビビッていたっけ。


そして次の日、コルコタの路上を見て余計に怖がっていたなあ・・。


かと思えばいきなりヒッチハイクもしたなあ・・・。


道で一緒に写真を撮ったあの子、元気かなあ・・・。


そういえばインド洋も見に行ったよな。電車から体乗り出したりして・・。


   ダヤダンでも、

         サダルの路上でも

                         あっちでもこっちでも


たくさんの旅人に出会ったよな。

何より、ガンジス川の沐浴。最高だった。あ、足の傷どうなったろう。

ガンジス川からホテルに戻るとき苦労したよな。

それにしてもインドってどうして道が水浸しなんだろう。


なにより、ダヤダンの子どもたちよ、ずっと元気でね。







え?この車に乗るの?
気づけば、階段の下に迎えが来ていた。




Tさんから荷物を受け取った。ありがとう。また日本で。

そしてサマー君と握手をした。日本へ行きたいといっていただろう、必ず来てください。
そして母ちゃん・・・・・・。ご飯あまり食べなくてごめんね。小食なんっす。

母ちゃんは、こ別れ際こういってくれた。これがインド最後の言葉だった。

「ピースケ、また来なさい。

あなたは私たちの息子なのですから。」




車がすべるように走りだした。



みんなが小さくなる。

神様!車を止めて下さい!

戻してください!

それがだめなら車を破壊してください。



俺は、あそこにいたい!インドに!
ホストファミリーのところに!ダヤダンに!
そしてマザーのそばに。



インドに!


インドに!


インドに!





みんな、





さようなら!








絶対に泣くまいと誓っていた。だから泣かなかった。

ただ最後の母ちゃんの言葉だけが忘れがたかった。
ダヤダンのシスターと同じことを言われた。
そしてこの「わが子よ」という言葉はかつてマザー・テレサがボランティアに向かっていった言葉と同じだった。





俺はマザー・テレサを求めてインドへ来た。
もちろんマザーに会うことはなかったけど、実はマザーに会っていた。

母ちゃん、あなたは俺にとってマザーだった。

今、ようやくそのことに気づいた。


ダヤダンのシスターが俺のマザーだった。



であった人みんなが私のマザーだった。

そんな気がした。


なによりダヤダンの子どもたちが私のマザーだった。
ボランティアの仲間が私のマザーであり、すれ違ったすべての人が私のマザーだった。




何でもっと早く気づかなかったのか!!




インドへ、そしてマザー・テレサへの道を探しに来て、結局見つからなかったようにおもったけど、ちゃんといまここにあったのだ。



そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、





非常に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





おこがましいけれど、



俺もどこかでマザー・テレサのように生きられるように、





この旅を生かしていきたい。



それは遥か遠くにあるかもしれない。




遠くにあるからこそ努力して歩き続けます。





もし実現しなかったらどうするか?






もちろんここへ戻ってこよう。




だからさよならは言わない。



この言葉をインドでお会いした人すべてに送ります。








                            


     
                              (ありがとう)



  インドへ、そしてマザー・テレサへの道              絶対終わらない



     

インド、そしてマザー・テレサへの道 目次  

掲示板  日記帳  リンク 更新記録  メール  

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送