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インドへ、そしてマザー・テレサへの道

           第31回
    道に迷うサイクルリクシャー 
  

ぐりー!(傷口を開く音)

どぼどぼどぼ!(ペットボトルの水をぶっ掛ける音)

すぱすぱ!(消毒液をふりかける音)



コンビニ袋をさぐったら、何気なくほりこんだ消毒液が手に触った。
良くぞ持っていたものだ。

日本の家庭用のゆるーい消毒液が、ガンジス川のどろ水の中にいる生物に効くだろうか?
絶対強そう。



にしても







マジでシャレになんないじゃん・・。
やってもうたなあ・・。






「ハロー、ハロー!」
声がした。また物売りかよ〜。
とおもったら子どもたちだった。
この子らも物売りかな、だったら兄ちゃん何も買わないぞ。
え?違うの?指差してるけど、このカメラ?

あー、そーか。いいよ。


       
       カシャ!





上半身裸のまま歩き出した。

 
なんか川沿いを歩くとこんなところに出た。

しかしここでもまた声をかけられる。「ハロー、ハロー」さっきの子ども達かな?
「ボート!ボート!」 乗らないよー、おっちゃん。
みなさん、あちこちで商売してます。



歩き出した。すぐに声がかけられた。
「はろー!」
はいはい、今度のあなたは何?

一番不可解なのは

「I want you.」

そんなこと言われたって・・・。



帰路に着く前にガンジスをバックにした写真を最後にとりたかった。




あばよ、思い出多すぎのガンジス川。
さらに開き直ってスナップ写真を撮っちゃおう。
                   
しかしテンションの低さが顔にも出てるし・・。



路地裏を歩いた。リクシャー乗り場、どこや?


どこや?


どこ?


このおねいさんについていこうかな?

いやいや、とにかく進む。

                          



ここはどこ〜?リクシャ乗り場はどこ〜??

ちょっと立ち止まりカシャ。すでに開き直りの心境。
迷い子ピースケ。



「リクシャ?リクシャ?」

上の写真を撮り終わった直後声をかけられた。
おお、ここだったのか。

とおもったら、
ものすごい数の人に囲まれている。


みんなサイクルリクシャ運転手。
いかにも迷ってる雰囲気の私は絶好のお客様というわけか。

しかしこんな観光客慣れした方々のお世話になることはできれば避けたい。
絶対ぼったくってくるもん。

ごめんよ、おっちゃんたち。もっと静かなところで拾うから。



しかしこれが悪かった。
500メートルほど離れたところまでいくと、リクシャ運転手が英語ができなくなっていた。
なるほど観光客を目当てとしている人たちは英語を学んでいるが、この辺りの住民を客としている運転手に英語は不要なのかもしれない。
ホテルのカードを見せても首を振るばかり。
さっきのリクシャ運転手のラッシュの中に飛び込めば、ことは解決するだろうけど、戻るのはくやしいやんけ。
このままなんとかしてみたい。


できるだけおとなしそうな人に声をかけた。
「・・・・・・・・・・・・・・・?????」おっちゃんホテルのカードを見て首をひねってたけど、
やがて荷台をとんとんと指差した。
おお、いってくれるのか。これで帰れる。



リクシャが動き出すとぬるい風がすでに乾いた私の体を余計に温める。




10分ほど走って停まった。ここじゃないだろ?え?ホテルのカードを見せろって?
はいはい。
またおっちゃん首をかしげながら見ている。


おっちゃん、絶対場所分かってないな。

大丈夫かな?
しかも不気味なことに、インドの皆さんの得意な「ノー プロブレム」がでない。
これは本当に「プロブレム」な状態なのだろう。




また走り出した。今度こそ着け!


で、すぐに停まった。
ありゃ?運転手が道聞いてる。
     
  迷い子リクシャー運転手とカードをじいっと見つめる不思議な服装の人。


カメラには写しようがないけど、今時の俺の顔も不安でいっぱいだった。


ホテルのみんなー、

俺を置いてコルコタに戻るなよー。





     

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