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インドへ、そしてマザー・テレサへの道
第28回 身体検査編
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顔面蒼白・・・・・・・・・・。
俺はどうなるんだろう・・・??。
インドでずっと闘病生活?それともあのガンガーで!?
太陽の光が私を焦がす気がした。
とっさに袋の中をさぐった。
話は数時間前にまたさかのぼる。
ボートに乗ってる時間は十数分。
ここからゆっくりガンジス川を見るのかとおもったら、ガイドさんはすぐに私たちを誘導した。
え、こんなけ??もおおわり?
どんどん路地裏へ行く。
なぜかその先には警官がいた。そして、カメラ、かばん、携帯、すべて預けさせられた。
なんで?身につけているのは小さな財布とパスポートだけとなった。
それだけではない。
身体検査をされた。テレビのドラマでよく見るやつ。
警官にされたのは初めてだ。
そしてまた路地裏をゆく。道にはものすごい数の警官。
一体この先に何があるのか・・・?
「はい、ここからあの建物が見えますよ。」ガイドさんが立ち止まっていった。
なんだか分からない大きな屋根がいくつも並び、その向こうにひときわ大きな金色の屋根がチラッと見えた。
周りの人の様子ではこれがとてつもなく尊い建物のようだ。
でも、屋根をみせられてもねえ・・。
しかし、この屋根を見るがためだけに、荷物を預けさせられ身体検査をされ数十人の警官がいるのだ。
ホテルに戻って朝食。
日本に帰ってからよく「周りが女の子だらけで、男一人の状況で旅が出来たな」といわれたりした。
確かにあまりない状況ではあるが、私が人見知りをせず誰とでも会話できることと、ともに旅をしている女の子の大半が医療・看護系あるいは教育・福祉系の学生であり強いモチベーションを持っていたため、話があったため違和感なくときをすごすことができた。
食事をしながらもいろんな話ができた。
インドにいながら、日本の世界のいろんな立場の人の話をした。詳細までは再現できないが、「世界の人の幸せ」について語り合えたことは、貴重な一瞬である。
で、ご飯だが・・。
パンとコーヒーとジュースのみの質素な食事。
消化不良だった。
え?パンでどうやって消化不良になるのかって?
そうじゃなくて、この遥かバラナシまでやってきて、ボート乗せられただけの状態が、である。
食事が終わるころ、ガイドさんが言った。
「ではこのあとは2時のチェックアウトまでフリータイムにします。ホテル近辺の土産物屋さんなどへ行ってください。」
「じゃあ、私は友だちの土産を買いにいこうかな?」周囲の女の子達はこんな会話をしている。
「ピースケはどうするんですか?」
ガイドさんが聞いてきた。もちろんこう答えた。
あ、駄目だ!顔が笑ってしまう。
食事が終わった瞬間、ダッシュで部屋へ戻った。
即、アレをしやすい服装になる。問題は貴重品だ。ポーチなどを持っていたら逆に持ち去られやすい。
スーパーの袋に放り込んでいこう。
いよいよだ!
いよいよやんけー!!
フリータイムがあるとは知らず落ち込んでいた。
にしても、だ。あれほどガイドさんが止めてくれたのに、実行してしまうことへの申し訳なさもやはりあった。
でも、俺、ここで日本に帰ったら一生後悔する。
だからやりたいようにやります。ごめんなさい。
ホテルの前で待ち構えていたサイクルリクシャーのおじいちゃんにガンガーの名前を告げる。
「どっからきた?」じいちゃんが聞いてきた。
「JAPAN.」
「OSAKA? TOKYO?」
うわあ、よく知ってるなあ・・・・・・。
人々の生活を見ながら走る。
15分ほど走ってリクシャ乗り場のようなところに着いた。
ものすごい人の数、少し行った道の向こうに目指すガンジスはある。
よおし!
気合を入れた私の前には
「スイマセーン!トモダチー!」
来た・・・・・・・。
コルコタの比ではない。やはり観光客の多い土地柄だろう。
ものすごい数の人が私めがけてやってきた!
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