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インドへ、そしてマザー・テレサへの道

                    第1回
       関空編
  









          

      っ

      く

      ん


     どっくん






これは・・・・・・・・・・・・




心臓の音である。



正確に言うと、未知の世界へ旅立つ直前の私の心臓の音だ。





2006年8月1日。
ついにこの日が来てしまった。


朝5時起床。
別に、こんな時間に起きる必要はないのだけれど、
目が覚めてしまった・・。
窓の外は毎朝俺の安眠を邪魔するクマゼミたちが合唱している。

あばよ、クマゼミ君。もう君たちには会えないかもしれない。

ニュースを見た。どこかで飛行機がストライキで止まったとか、
そんなニュースないかな?


そうすればインドへいかなくてもすむ。




あー、なんでこんな企画を立てたんだろう?
最初は勢いだったけど、めちゃめちゃ怖いじゃんか。
ガイドブックで知れば知るほど不安が増す。
ぼったくりだとか、恐喝だとか、病気だとか、カレーづくしだとか。




なにより、



出発1週間前に



インドのムンバイで




爆破テロ勃発のニュース。



おいおい・・。



俺は神経質である。それに虚弱体質だ。


すでに友人の間では


「ピースケインドで発狂予測」とか

「ピースケ、インドで引きこもる説」やら、

「インドに降り立てず、絶対とんぼ返りする説」

がまことしやかにささやかれていた。






なんて・・・・・・











的確なんだ!













全部ありえる。









そんな俺の心の心配をよそに、
買ったばかりのリュックを背負った俺の体は関西国際空港へ到着。



これは地獄への入り口なのだろうか。
それとも少しは楽しい旅への入り口なのだろうか。


周りはみんなおカップルとかおファミリーとかおグループばかりだ。
インドへ向かう一人旅の人間はやはり珍しいのだろうか。


               
無理にお一人様で記念写真を撮ってみた。全然旅立ちの興奮が伝わってこない。

みんなすたすたと乗り込んでいく。待ってよー。




さすが日本の空港。時間通りに・・・
タイ航空 TG623便 愚か者お一人様を乗せて離陸。
     






飛行機のジェット音より、俺の心音の方がでかいし・・・。


 どっくん


     どっくん



      

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