みんな、たすけて ※※※※ ※※※※の記 |
んげ?
なんじゃら?この不愉快な音・・・・・・。
あ〜目覚ましが鳴ってる!もう朝か・・。冬の日の朝は暗いなあ・・。真っ暗やん・・。
あれ?今日は休暇をとった日やないか!
ぼけ〜!目覚ましを止めるのを忘れていた。
休みの日の二度寝ほど素敵なことはないよね。うん。
さあ、もう一度ねるで〜!
おやすみなさい・・・。
あかん!寝たらあかん!
早く着替えるのだ!
私はスーツに着替えた。ネクタイも締めた。電車の時間まで間がない。俺のスーツ姿・・・・・・似合わないなあ。
今日は・・・・・そう!今日は!
あなたもよくご存知の、
あの・・・
待ちに・・・・・・、
待たない・・・・・、
ただの出張の日である。
では、行ってきます。くそ!なんで休みやのに出張やねん!
・・・・・・・・・・・・・・・・・十時間経過・・・・・・・・・・・・・・
ただいま!出張、終わりました。
これで今年の仕事納めである。
さあ、そう!これからはあそこに出かけるのだ。
もちろん、遍路である。夏に出かけてからは、もうこのことばかりを考えていた。四国に戻りたくてしょうがなかった。待って待って待ち続けた。
仕事で心が崩れ去りそうなときでも、私の心に支柱を立ててくれた存在であった。
ようやくだ。前回終了以後の4ヵ月は辛い月日であり、心が死んでいた。
が、これからの6日間は本当の私に戻れるのだ。
この数日のために、私は働いて金をため続けた。大げさだろうか?
ということで、この
みんな、たすけて!!スーツ姿 出張電車の記
は感動的に幕を閉じ・・・・・・・
みんな、ありがとう 普段着お遍路の記
2003年 冬編 第1回(大阪フェリーターミナル)
が幕を開けました。
前回遍路終了は室戸岬だった。本来なら24番札所最岬まで行って再スタートするのがあるべき姿なのだろうが、志の低いまだまだ「なんちゃって遍路」の域をでない私はちゃっかり25番からスタートすることにしてしまっていた。時間的にもどうしてものラインをショートカットせざるを得なかったのだ。
これで四国を一本のルートでつなぐことは断念である。
でも、いいのだ。
それでも俺はお遍路さんなのだ。
家に帰ってスーツを脱ぎ捨てた私は荷物の点検をした。冬の旅はとかく着替えがかさばってしまう。ひざのことを考え、できるだけ軽く、軽くすることを心がけた。
私のリュックの中身 (当時の日記から)
である。着替えを1セットずつしか入れなかった。つまり毎日洗濯をしなければいけない。手間はかかるが荷物は夏よりも軽くなった気がする。
地図 カメラ 三脚 フィルム シャンプーセット タオル二枚 歯磨きセット
お風呂セット 手帳 ゴミ袋 ザックカバー 時計 納経帳 数珠 納め札
ハンカチ ライター
長袖Tシャツ1枚 Tシャツ1枚 ズボン トランクス1枚 靴下1足
帽子 パジャマ フリース防寒着
「サンダル遍路旅日記」(遍路には欠かせない愛読書) 各種コピー 各種チケット
この着ているもの以外の着替えは1セットというパターンは以後の旅においても常に守られる原則となった。皆さんにもお勧めする。
四国へは今回はフェリーを使う。大阪南港出発が21時30分である。高知港着が6時30分。
つまり、夜行フェリー。
いい感じだ。私はこのというのが大好きである。
夜 行
20時に出ても十分なのだが、遠足を待ち焦がれる小学生と同じ思考回路をもっているのだろう、私は17時には家を出た。
向こうに見える夕焼けが私を見送っている。(と思い込んでいる)。
大阪市内に出る。朝もこの辺を出張で通ったが、あの時と、今の私は別人である。
もうすぐだ。
19時にはフェリーターミナルに着いた。あと2時間以上ある。これが普通の状態ならいらいらするだけなのだが、今はいくらでも待てる。待つことも旅の一幕なのだ。
「俺はいま、旅人である。」
その思いが心地よい余韻を伴って鳴り響いている。
自分の言葉に酔いしれながら、私は港と共に写真をとろうとした。
三脚を立てる。セルフタイマーをセットして・・・・・・・・
ん?随分、風がきついけど、ま、なんとかなるか・・・。
よおし、撮るぞ〜。
5秒前、4、3、2、・・・・・・・・・・・・・
がっしゃ〜ん!
あ”〜!?神様〜!!
なんということだろう!
カメラが後ろ向きに倒れてしまった。
焼山寺越え直後にカメラを倒して以来、あれほど気をつけていたのに・・。
今回は思いっきりアスファルト道路に後ろ向きに倒れてしまった。
カメラには後部に無残にも傷がつき、ふたもぐらぐらしている。
あ〜、これはさすがにあかんかも知れへんなあ・・。
でも、カメラはこれ一つしかない。撮影を続けるしかない。
そういえば、倒れる瞬間に私はカメラに駆け寄ろうとした。どんなポーズの写真が撮れてしまったのだろう・・?
ということで上のがその瞬間の写真である。腰を上げているのが分かるだろうか?記念すべき1ショットがこんなものになってしまった・・。
肩を落とせるだけ落としてターミナルに入った。
ふわ〜、そういえば乗船手続きをしていない。力なく、乗船名簿に記入をし始めた。
頭の中はカメラのことでいっぱいである。今からカメラ屋さんに行くわけにもいかないしなあ・・。
ああ、凹む・・・。
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