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みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記
  

                     2005年春編 
 最終回




61番奥の院へ近づいてきた。
女の人が集団でうなっているやんけ。なんやろ?よく聞くとお経や。
右下の川から聴こえてくる。
ガードレールを乗り越えて降りてみた。

ああ、おばちゃんたちが滝にうたれていた。修行だろう。
でも今日はこんなに暑いから、滝にうたれるのも涼しいだろう。
ではお前打たれろ?無理っす。
影のない道が続く。


前から来た一台の車が私の前で止まった。「61番どっちですか?」中年の夫婦が乗っている。
「逆方向ですよ。」「うわあ、そうか、すいません。」Uターンをするためだろう、さらに逆方向へ走っていった。
すぐ前に分岐路がある。たしかにこの看板は見つかりにくい。
しばらくそこで立ち止まった。すぐにさっきの車が戻ってきた。
「この看板どおりに進んでください。」「まあありがとう。これ食べて。」
おせんべいもらっちゃった・・。岡山のMさん、おおきに。


実はこういう道が一番つらい。車の排気ガスとアスファルトの照り返しと、周囲に民家がないため、歩く人など誰もいないことと・・・。


高速と併走したあと、また小さな山道。
もうすぐ香園寺・・。もうすぐ遍路道とお別れ。
遍路シールを見たら悲しくなったよ。



61番着。うーむ・・・・・・・。


うーむ・・・・・。



すご。





2005年5月4日 四国霊場61番札所 香園寺 15:07着


心の中に「どどーん!」という擬音語がうかんだ。
でかすぎてどこでおまいりしていいか逆にわからへん・・・。


どっこや〜?




道を出てすぐに62番についた。今迄で一番小さいかもしれない。このコントラストはなんだろう?

さらにすぐそばに63番があるのだ。
けど、行かない。次のスタートの際に刺激になるだろう。

ってことは・・・・・・・・・・お参り終わり?
旅人でなくなるやんか。


今日はあのデラックスな建物の横の宿坊に泊る。もどろう。
足取りが重いわ・・・。
だって俺旅人ちゃうし・・。ただの  芸能人  一市民やし。



61番に戻ってきた。砂利が敷き詰められた境内のベンチに座って腐る。


となりのベンチに二人連れがいる。いいなあ、連れと旅するのも。
服装からしてチャリ遍路?思わず話しかける。
「チャリですか?」
「そうですよ。逆うちです。」冬のkey youさんに続き、最後の最後でまた逆うちの人とめぐり合った。これは私もそうしろというお告げ?

二人とも関西人だった。で、話のテンポもあうねんな。
お互いに住所を交換し、お勧めの宿情報を交換し合った。(逆うちと順うちが出会うと、これができるのだ。)


必ず写真送ります。

左からKさん、ワシ、Uさん(HPに写真を載せることについては承諾済みです)。

これ以後お二人とはもちろんお会いできていない。
ただ、旅の終わりに旅人として話ができてよかった。


お二人は次の寺へ走り、私は宿坊に入った。




さっき「俺はもう旅人ではない」なんつうことを思っていたくせに、自転車遍路旅人にお会いしたおかげで、テンションがぶりかえしてしまった。
なんと単純な思考回路。
とはいうものの、こんな風に落ち着いたら、もう出る気もしないなあ。


やはりというかお団体様がお泊りになっていらっしゃった。



たった一人で食事をする私の向こうにいらっしゃる。



夜のお勤めに参加したが、今日で終わるなあ。冒険心を持ち続けたいなあ・・そんな想念が浮かんでくる。

だから、こんなよくない写真をとってしまった・・。

なんという罰当たりな・・。しかしこれで最後の執筆載せてしまった・・。
他の皆さんはもちろん熱心にお勤めに参加しておられた。
でもちゃんとお説教は耳に残っている。
「過ちを改めざる、これ過ちなり。」



これより当時の日記の文面のまま。

さあ、おわりやなあ。明日の朝飯6時と決められているらしい。
今は21:41.
もう寝よう。

明日は最後のお参りをしたり
                   

駅で呆然と空を見上げて「俺は旅人では、最早ない。」とかウジウジ悩んだり、      
                   

飛行機がうれしくて一番前に並んで空港のおねいさんに先導されたり、
                  
飛行機に興奮したりしてるんだろうなあ・・。どうせ。

                   

俺の行動なんて予測可能なものばかりだ。


今回もたった2日間だったけどいろんなことを考えた。人との出会いが冬同様に少なかったのが残念や。
俺の旅人はどの瞬間に終わるんだろう?
やっぱり62番を打ち終わったところで、終了しているのだろうか。
でもそのあと旅人同士交流したし、今もこうして宿坊に泊ってるしなあ。


帰る瞬間が近づくにつれ旅の素晴らしさがわかりだす。
今は「何かを学ぼう」とか「自分を変えよう」などという気持ちはわかない。

何が学べるか、変われるか、

それがわからないからこそ面白いのだ。


だから俺はまた旅人になる。




結願したら2巡目に行きたくなるのかな。次で結願できるやろうか。
やっぱり夏に大窪寺に行きたい。

そうや・・・。

その結願の瞬間を思い切って実況してしまおうか・・?



できるかな?



それまで四国にお別れ。
じゃあ。










                

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