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みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記

              2005年夏の実況中継編 私なりの結願をめざして 第21回


昼間はあわただしくてかけなかったのだが、83番にいたる鬼無駅以降の遍路道はこれまでで一番面白かったようにおもう。
なんだか細い路地ばかりを意図して進まされている気がした。
これは道なのかというようなルート(なんというか、子どものころに近道をしたような道)をとおり、
しまいには川の中も遍路道として導かれた。

宝探しをしているような錯覚にすら陥った。




そんな道ももうすぐおわる。
ふとお礼参りのことが頭をよぎった。
やはり、88番が終わったら 88→10→9・・・・1→高野山がいいのかな?
それって一泊増えてしまう。88→1もありだろうし、88→高野山もありだろう。
なんといっても高野山は私の家から電車で一本である。

これも結願の瞬間に答えが出そうだ。今は考えてもしょうがない。


今回の旅で、自分ながら驚いたことがある。
足の痛みのなさだ。
二日目くらいにふくらはぎがプチ★といった以外は、マメもゼロであり、膝もいたくない。
荷物は以前までよりずっと重いのだが。
靴のおかげだろうか。舗装道が多いせいだろうか。



少しずつ日が短くなっているのが旅をしていると実感する。
私は傾く太陽に追われるように必死で野宿場所を探した。
83番のそばに公園があるようだが、まだまだ先へ進みたい。

ここをいくと瓦町駅だ。
ここで野宿は・・・・・・・できるわけがない。地図を見ただけで大都市であることがわかる。
上を高速が通っている。
松山 高知 といった四国の各地域へ通じているようで、それぞれの地名が書いてある。
ああ、このすべてを歩いてきたのか。




途中、私を拝んでいるおっちゃんがいた。頭のタオルをとってこちらも頭を下げる。



「いやあ、どっからきたの?」急に声をかけられた。見るとバイクに乗ったおまわりさん。大阪にいて警官に声をかけられるとドキっとするが、今ならとてもうれしい。
「大阪です。」
「学生?」・・・・・・・・まただ!もう、これは俺が若返ったとしか思えない。ふっふっふー。
「屋島に上ると何時くらいですか。野宿はできますか?」
「野宿は山の中だから大丈夫だよ、そうだね、8時ぐらいだね。」
「このあたりで野宿は?」
「ああ、この辺は誰もしてないね。」


あかんなあ・・・。誰に聞いても高松市内は野宿はしにくいという。
しかしただいま5時半だぞ。
宿をとるにしたら非常識ではないか。向こうも準備があるのに。
巡査さんが行った後も考えた。この段階で野宿は断念。



そして、駅近くで私を保護してくれる宿に出会った。ビジネス旅館と書いてあるが絶対ここは民宿だと思う。

  素泊まりだけど朝、おにぎりを二ついただけるということだ。
お世話になることにする。野宿はできなかったけど、流れるまま進めばよい。できるときにはできるのだ。
古いし小さいけどおばちゃんがやさしくしてくれた。布団もきれいだ。
そして食事はこうだ。
右から、住職さんを迎えに来た方にもらった缶コーヒー、啓太君にもらったハイチュウ。道に迷ったときにうどん屋さんにもらったゆで卵、そしてコンビニのどんぶり。
最後以外はみんなの思いが詰まっている。
俺の胸も詰まりながら、食事をした。


ただいま21:00。早いかもしれないがもう、寝よう。
明日は瓦町を7時に出たら84番には8時から8時半にはつくのだろうか。
85、86を昼から午後に訪れ、87番はおそらく納経ぎりぎりだろう。
とまるのはお遍路交流サロンの軒下と考えている。(野宿できるのか?)

日焼けが痛い。他人の顔になっている。


こうしていてもいろんな人の顔が浮かぶ。
今は、ここでいただいたやさしさを今度は誰かに与えたい。
でもそう住職さんにいったとき、住職さんはこういった。「君はもうすでに仕事で与えているでしょう。」
そう思いたい。でも・・・・・・・どうかな?

あ、ねないと・・・。考え事をしていたらまたねられなくなっちゃう。

ただいま22:00

      

 
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