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みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記
2005年夏の実況中継編 私なりの結願をめざして 第16回 |
この急坂、ありえないぞ。舗装されていてまっすぐにのぼっていく。まだ山道のほうが登りやすい。
坂の途中から目的地を見た。完全に霧に覆われていた。
あそこまで行くのか・・・。でも、こんな寄り道、これまでしたことなかったから、これができるということに感謝である。時間に追われない旅のすばらしさを初めてかみ締めている。
寄り道ができる旅はすばらしい。
20分ほどで道は終わり、そしてお堂がありました。ここにも納め札を入れる。はるか下に町並みが見える。俺が今まで通ってきた道が見えてるのかな?それともこれから歩く道が見えてるのかな?どっちも大好きだ。
いよいよ、鎖場に出る。
落ちたら痛そうだ。
しまった、半ズボン・・・。ケガしそう・・・。
さらにこうなった。垂直・・・・・・。こわいっす。
そして最中地点。
上りきったぞ〜。お大師さんはよくここから身を投げたなあ。
よくみるとこの上にも道がある。
行くに決まってる。ここまで来たんだ。ものすごく素敵なものがあるに違いない。
でずっと上っていくと・・。
今迄で一番つらい、なんというか、林道となる。草ぼうぼうで歩くだけでノバラが刺さってくる。
最後には森に入った。
ラストで標高を示す小さな手書きの看板。オチがついてしまった・・・。
ふもとに下りてきて、脚が傷だらけになってるのに気づいた。
この寄り道のおかげでふもとに下りたのが9:30。でも楽しかったっす。それに納経所のおばちゃんに手ぬぐいをいただいた。。大切にしよう。
ただいま9:30
いま一日5リットルくらいは水分補給をしている。
ただの水さえもおいしく感じる、これもすばらしいことだ。どうでもいいことだが大阪の水、そんなにまずいのだろうか。たしか日本で一番まずいといわれている。
が、私には実はまったくわからない。生まれたときからそれを飲んでるのだ。いまさらどうしようもない・・。
さて、遍路だが・・、
74番はすぐ近くにあった。そしてきれいな水も・・。
水もいいけど、そういえば今日は何も食べてない・・・・・。
食べたいと思わない。食欲がどこかへ消失している。
ここで今日の宿を思案。民宿もいいけどおそらくはどの宿も渡私一人だろう。この季節は大体そうなのだ。
やはり人と会いたい。かなり近いけど75番善通寺の宿坊を選んだ。近すぎるけど、今日はここでいい。そして金比羅さんをみてみよう。
74番で女性の遍路さんに声をかけられた。名古屋から来た大学生のWさん。二回目の通しうちだそうだ。75ばんまでともに歩いた。
やはり誰かと話しているとあっという間につく。本当に距離も短いのだが・・。
四国霊場75番札所 善通寺着。Wさんと。(本人の承諾を得て掲載していますよー)
この寺、敷地はこれまでで一番でかいんじゃないかな?本堂と大師堂が別の敷地にある。
それにかなり荘厳な五重塔がそびえている。
今13:00です。まだ朝ごはんも昼ごはんも食べていない。腹が減らない。おかしい・・・。
荷物を預けて金比羅さんに向かう。
が、そのまえにひとつ体験したいものがあった。回廊めぐりである。これは潮見さんの著書で知った。真っ暗な地下道を歩いていくものだ。そしてコンピュータで作った空海の声が聞こえるという。
おお、おもしろそう!!
大枚500円也をはらって、真っ暗な地下道へ。
・・・・・・・・数メートル進んだだけでもう何も見えない。まじで暗いじゃないか。ここで悟りを開くのだという。私が悟ったのは自分が暗いのが苦手だということであった。
不意に、明るい部屋に出る。上のほうでカチッと音がした。(たぶん私が入ったことによるセンサー作動)
すると・・・・・・・・、
「みなさん、遠いところようこそおいでくださいました。」と響く声。なるほどこれがお大師さんの声のイメージか・・。
かなり太くて低音、そして響く声。
私的には久米明さんのような声を想像していた。(久米宏じゃないっすよ。)
後ろから「南無大師遍照金剛」と唱えながらおばちゃんが来た。とても悲しそうだ。そしてお大師さんの声を食い入るように聞いている。
なんとなく、申し訳がない気がしてその場を去った。
外に出るとWさんが錦の札を持っていた。
え?あなた100回も回ったの?とおもいきや、とある方がくれたのだという。そして歩きのお兄さんにも(私のこと)渡してくださいと預かってくれたのだ。
初めて見た。大阪の方らしい。
では、金比羅さんへむかおう。
ただいま14:30
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