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みんな、ありがとう 普段着お遍路歩きの記
2005年夏編 実況中継 第5回
地元のカブに乗ったおじいちゃんが話しかけてきてくれた。
「これから65番やな。一時間半くらいはかかるかな。」
「え・・そんなに、ですか・・。」
かなりの山道だろうな。
65番への道はこんな感じの山道がつづく。最初は舗装されていたが、それがずっと続くと信じるほど私はウブではなくなっていた。楽な道が続くはずが絶対にないのだ。
一歩踏み出すだけで汗が噴出し、自分の吐く息がうるさいこんな道を通っているときこそ「いま、俺は遍路をしているのだ」という実感がわいてくるのだ。
山道=遍路、と体が感じているのだろうか。それとも 苦しみ=遍路 と心が覚えているからだろうか。
時計の高度計が見る見る上がっていく。いよいよ野宿の場所を考えなきゃ・・。
あの凍っていたジュースは早くもお湯になっていた。それだけ気温が高いのだ。
そんな中を私は登っていく。
1時間経過。まだまだ続くだろうなと思ったとき、不意にアスファルト道路に出た。そしてもうついてしまった。
あれ?まだ30分は山登りを覚悟していたのに・・。
たくさんの車が止まっていた。
「なんや、これだけの道か。」
・・・・・・・・・・俺も強くなったもんやな・・。少しだけ自分を見直した瞬間だった。そんな私の前にこんな光景が現れた。
「うわあああああ!のぼり、いやじゃ〜。」・・・・・・・・・全然強くなってないじゃん。
弱音を吐きまくり、息を切らせながらようやく到着。
だんぶりさんはとっくについておられた。
今日、雲辺寺へいくのは無理だろうな。
大師堂の横のお大師さんはなんかかわいそうなくらい、さびていた。
ここで今日の野宿場所を考えた。明日の朝のバスでかえるにせよ、行けるところまで行きたい。
佐野のバス停が第一候補だ。そこから新居浜に10時に間に合うようにいけるか。それがポイントだ。バス停というくらいだからバスが出てるはずだ。ふもとへ向けてバスが早朝に走ってればいいが・・。
午後1時!遍路の一日は短し。
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