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　みんな、ありがとう　普段着お遍路歩きの記　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005年夏編　実況中継　第２回

一人、一人、ひとり。

今、歩きながらこんなことを考えている。

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石鎚温泉、気持ちよかったっす。でも露天がやってなかった〜。

そののち国道11号線をいくも、あまりの暑さと排気ガスにやっぱりやられ、わき道へ逃げる。

きれいな田園風景が広がる。
大きな橋に出た。快特遍路たまさんに教えてもらったところだ。欄干に鉄筋が埋めこんであり歩きながらたたける。もちろん、私は・・・・・・・。

したにきまっている！


橋を渡りきったところで、おっちゃんに話しかけられた。遍路道は右だけど左は近道だよ。
そうか、近道なら当然「右」だ。今回は遠回りをしたい気分なのだ。そのおかげで面白い看板を見つけた。
公園のトイレに・・。


どんどん裏道を行く。というか、人里はなれる気すらする。
でも、こんな情緒ある道・・・。暑くても心が洗われる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ところがだ。皮肉なものだ。前後左右に人がいないというのも苦痛であり、車でもいいから動くものを見たくなった。俺も優柔不断だ。でもなんでもいいのだ。これでいいのだ。
国道を進むことにする・・・・・・・・・・・。
と、これがまたつらい。

私はいつもこんな馬鹿なことばっかりやってるとお思いの方もいらっしゃるだろう。

そのとおりっす！

いよいよ新居浜市突入！

今1時20分。
上の看板のすぐそばのうどん屋にいます。
朝お会いしたOさんが偶然入ってきました。

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国道11号線とその横の遍路道をやはり行ったりきたりする。

　　　　　　　　
そんなことばかりしているうちに「新居浜市」入りました。
今回遍路道に軍パイが上がったのは「ご苦労様です」と車の中から手を合わせてくれたおばちゃんがいたこと。運転中なのにハンドルから手を放しておられたのは見てないことにしますが、とにかくもうれしかったです。
一人・・・・・・という思いは徐々に消えつつありました。
さらにお接待もいただいてしまった。本当にありがとう！大切にします。


道に一人のおっちゃんが自転車にまたがってじっとしておられました。
急に私のほうに手を伸ばし「賽銭じゃ！」
びっくりした・・・。でも２００円を渡してくださったと思ったら・・・・・・「紙！」
あ、はいはい、納め札ですね。
「お前、いくつじゃ！」
年齢を答えると
「わしといくつ違いじゃ？」
「えっと・・・・・・・？」
そういい残しておじいさんはどこかへいってしまいました。不思議な人でした。



今日の宿泊地、ずばり新居浜市民の森にするぞ！と決めましたが・・・・・
時刻はまだ4時・・。行き当たりばったりで進んでいるので、こうなってしまう。
「どうしようかな？もっと進もうかな？それとも無理はやめようかな？」
心の中でピースケらしい考えと、そうでない考えが争っている・・・・・・・。
「まてよ？今回は無理をしたくてきたはずだ。」


排気ガスの舞う１１号線をまた私は歩き始めた。

　　　　　　　　

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