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失われた学校、村、道、鉄道を訪れた日の記録



        地底探検 第4回



ああ・・・・・・・・・・・・
もう・・・・・・・・・・・・
いや・・・・・・・・・・・。



確か俺はカメラを三脚につけて、セルフタイマーのボタンを押した。
そして十メートルほど離れたところまで走っていって、後ろ向きの写真を撮るためにポーズをとった。

もう撮れたかな?


振り返ってみたがカメラがなかった。



あれ?




よく見ると地面に光るものが横たわっている。



やってもうた・・・。

四国遍路に続いて3回目のカメラ大転倒。


どうしよう・・。さすがに壊れたかもしれない。


ふっと「写るんです」を買いたいなと思った。
コンビニあるかな・・・?

              
                               コンビニ?


現代人の悪い癖。コンビニがあるか、携帯のアンテナは何本か・・・?果ては今現在の株価。
旅中にそんなことを気にしている。
恐るべし虚飾の時代。

大体今の社会は・・・・・・・・・・・・・・・・


などと論じている場合ではない。

とりあえずはこのカメラで撮り続けるしかない。ボディには無残な傷がついているが見なかったことにしよう。


開き直って俺たちはさっきと同じシチュエーションで写真を撮った。
が気になったので前向きのしかもカメラ目線。




向こうの方に丘が見える。あの上まで飛ぶぞ!大空へ向かって!



駆け上がった丘の上。風が私たちの体をすり抜けていく。
うんと向こうまでカルスト台地がつづく。
      
何億年もかけてこの自然ができた。
空のように広大で明るいこの景色がさらに何億年も残ることを祈る。

偉大な大自然・・・・・・・・・・・・・。
 

さようなら、秋吉台、そして秋吉洞。




また私たちは車に乗り込んだ。



次の目的地は・・・・・・

                  ・・・・・・・またも洞窟!





 
    大正洞


秋吉ほど大きくもなく、メジャーでもないけど、



入り口でかりたレシーバーのアナウンスを聞きながら、

濡れた岩を踏みながら歩いているとまた心はタイムトラベルをする。

間近に岩が迫る。柵もほとんどない。

観光化されていない洞窟。


なんかにおいもする。頭上をコウモリが飛び交っている。コウモリの糞の匂いかな。

ハロー、コウモリ君。君もこの洞窟で何億年も生きてきたのかい。


   

ちょっとした岩の隙間が途方もない浪漫を携えて私たちの心の隙間にもぐりこみ、

大きく位置を占める。

もちろん覗き込む。


何もない。漆黒の空間があるだけだ。それにすら胸を躍らせた。


                
なすすべもない。心は少年期だった。

                
                 ここが大正洞のゴール

私たちは満ち足りた気持ちで洞窟を出た。



こんな経験は初めてだ。一日に二度も洞窟に入るなんて。
真っ暗な空間にずっといたため、今、上空に広がる青空が異空間のように思えた。



でもまだ時間は3時だ。次の目的地もちゃんとあるのだ。

そこは・・・・・・・・・・・・・




洞窟!



     

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