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失われた学校、村、道、鉄道を訪れた日の記録



        地底探検 第3回


暗闇の中を歩いた。
正確に言うと観光用のライトがいっぱいついている。でも、気分は漆黒の中を歩いている。
洞窟の中に入ったときに感じていた心臓の鼓動はやんでいた。さすがに興奮も冷め始めていた。


                      

突然鼓動が大きくなった。

これやんけ!
子どものころに読んだ黄金柱がここにあった。
                                           
写真では正確に伝えることができない。
だが、実物はもっと金色に見える。


こうして、幼少期に読んだ本の内容と実際に対面することほど、本の虫にとってうれしいことはない。
不思議ではないのだが、とても不思議におもうことがある。
あの本を読んだのは何年も前だ。
でも目の前にあるものは昔の写真とまったく一緒だ。
鍾乳石は数億年の時間をかけて育っている。
だから私の半生など瞬きほどの瞬間もない。
しかし私の心はなんともいえぬ驚きを感じるのだ。

今目の前にある黄金柱も、数億年の時間と数十年の私の記憶を共に抱いてくれている。



秋芳洞の観光道はここで終っている。
本来はこの先に10キロ以上の大洞窟があるのだが、そこへ行くことは許されない。



出口が再び見えてきた。                         
  

体は地上の現実に戻ってきた。

次の目的地へ行くまでに、また子どものころをフラッシュバックする光景が広がっていた。




車を走らせる。
なんか変な景色が見える。

なにこれ?





数秒後、その美しい場所を見た瞬間、タビロイド氏も私も思わず絶叫した。




すげー!















どこまでも広がる大草原。

ただし、ただの草原ではなくそこかしこに石が突き出ているのだ。

初めて見る光景だった。


あまりにも美しい平原。



初めて見る光景・・・・・?

いや、どうも違う。

ここも知っている。







               




そうか・・。やっぱりあの秋芳洞を初めて読んだ図鑑の写真が長年の時を経て浮かび上がってきた。

子どものころに石が痛そうだなと思っていた草原は秋吉のカルスト台地だったのだ。

ここへ来て二つの写真が実は同じ土地を写したものだと初めてわかった。

秋吉台の真ん中を道路が突き抜けている。
     

当然さりげなくそのど真ん中を歩いてみたりする。なんとも奥行きの深い異空間よ。



                  

洞窟とのコントラストもまたすばらしい。


この下には先ほどの暗黒空間があるのだ。




どっちも大好きだ。



どの角度でとっても、開放的で魅惑的な光景が広がる。




                           

一見すると同じような写真に見えるが、それだけ大陸的なのだ。



今回の旅は本当に素晴らしい。




そうだ!いつもの写真を撮らなきゃ。



四国では一人でポーズをとったりしていたけど、今回は二人だ。


三脚を立てて、セルフタイマーをセットした・・・・・・。






5、 4、 3、 2、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





ふんぎゃ〜!





なんということだ・・・・・・・・・。三度やってしまった・・・・・・・・。


すごく凹む。




え?何がおきたって?

                           
ヒントはこの写真。    


心はいきなりブラックになってしまった・・・・・・。


だから背景もこうなる・・・・・。

ブルーなまま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく・・・。
      

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