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失われた学校、村、道、鉄道を訪れた日の記録

無人だけど無人じゃない 別子銅山0泊2日の旅 

                         第4回



                            その光景を見たとき、ひどく心を打たれた。




              
                       
                        内部はコンクリートが打たれている。
 
                          窓の曲線が優しく外の光を受け入れていた。


                        この建物はもう使われていない。住むものもいない。
 
                          それなのにこれだけ美しく、これだけ優しい。

                            どれぐらいの間こうしていたのだろう。











振り返ると漆喰の間からこの建物の基礎であるレンガが

存在を主張するかのごとく、色鮮やかにそこに存在していた。






物音がしない。

ただ我々の立てるシャッター音だけがあたりに響く。

それは雑音なのだろうか。少しはこの建物が受け入れてくれているのだろうか。




見ると二回へ通ずる木製の階段があった。


上はもっと素晴らしい光景が広がっているに違いない!!


死ぬほど期待をして登った。
普通だった。

まあ、いい。





0泊2日の旅はまだ序盤だ。

それなのにこのすごさ。

もと来た道を戻った。






おお、なんということだ。

さっきよりもさらにすごい遺構が見える。







巨大なレンガ造りの建物。

建物というよりは柱のようにも見える。



丘の上から見下ろしてもその大きさが見て取れる。




早く行きたい、あそこへ。

遺構を守ろうという人々の意思が感じられる。

丁寧に柵がなされていた。



そこへ近づいた。
この旅初めての全員の写真。

人間の大きさと比較しても、石柱の大きさがわかるだろう。

この下にさらに何倍もの規模で広がっているのだ。


そう、下にも降りられる。

降りたい!
ただの柱だけではなった。

こんな規模の城壁が存在していたのだ。

本来なら取り壊されているかもしれないのに、

今、こうして残っている。

その事実が再び私の心をうった。
     
     

どうしても、

どうしても・・・・・・・・・・我慢できない。




あの摩天楼の上に立って写真を撮りたい。一人旅ならできないことが、今ならできる。

私は自分の気持ちに正直に生きることにした。



                 


                                  ピースケを探せ。

三度、歩き出す。




さっきの崩れかけた足場を頼りに車のところまで戻る。



車はすべるように走り出した。


いつしか私は眠っていた。昨夜は15分しか眠っていないのだ。




「うわあ!」


ものすごい叫び声が聴こえた。


その叫び声に相対するすさまじい光景が、そこには・・。


                                                              

                      

                 別子銅山 目次



              

  

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