その光景を見たとき、ひどく心を打たれた。
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内部はコンクリートが打たれている。
窓の曲線が優しく外の光を受け入れていた。
この建物はもう使われていない。住むものもいない。
それなのにこれだけ美しく、これだけ優しい。
どれぐらいの間こうしていたのだろう。
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振り返ると漆喰の間からこの建物の基礎であるレンガが
存在を主張するかのごとく、色鮮やかにそこに存在していた。
物音がしない。
ただ我々の立てるシャッター音だけがあたりに響く。
それは雑音なのだろうか。少しはこの建物が受け入れてくれているのだろうか。
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見ると二回へ通ずる木製の階段があった。
上はもっと素晴らしい光景が広がっているに違いない!!
死ぬほど期待をして登った。 |
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普通だった。 |
まあ、いい。
0泊2日の旅はまだ序盤だ。
それなのにこのすごさ。
もと来た道を戻った。
おお、なんということだ。
さっきよりもさらにすごい遺構が見える。
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巨大なレンガ造りの建物。
建物というよりは柱のようにも見える。
丘の上から見下ろしてもその大きさが見て取れる。
早く行きたい、あそこへ。 |

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遺構を守ろうという人々の意思が感じられる。
丁寧に柵がなされていた。
そこへ近づいた。 |
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この旅初めての全員の写真。
人間の大きさと比較しても、石柱の大きさがわかるだろう。
この下にさらに何倍もの規模で広がっているのだ。
そう、下にも降りられる。
降りたい! |
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ただの柱だけではなった。
こんな規模の城壁が存在していたのだ。
本来なら取り壊されているかもしれないのに、
今、こうして残っている。
その事実が再び私の心をうった。 |
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どうしても、
どうしても・・・・・・・・・・我慢できない。
あの摩天楼の上に立って写真を撮りたい。一人旅ならできないことが、今ならできる。
私は自分の気持ちに正直に生きることにした。

ピースケを探せ。
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三度、歩き出す。
さっきの崩れかけた足場を頼りに車のところまで戻る。
車はすべるように走り出した。
いつしか私は眠っていた。昨夜は15分しか眠っていないのだ。
「うわあ!」
ものすごい叫び声が聴こえた。
その叫び声に相対するすさまじい光景が、そこには・・。
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